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【10月4日の香港市場】

2018.10.04 17:55

 主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は3日続落し、前日比1.72%安の2万6623.87ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は反落し、2.21%安の1万547.64ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約19%増加し、概算で802億3100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は国慶節連休にともない停止。再開は10月8日を予定している。

 ニューヨーク市場はダウ平均が5日続伸し、過去最高値を再び更新。この日に発表された経済指標が市場予想を上回り、好調な米国景気を好感する買いが入った。ただ、米長期金利が3%を超え、株式相場の重荷となった。

 本日の香港市場は主要指数が低く寄り付き、朝方の時間帯で下げ幅を一気に広げた。米長期金利の急上昇を受け、香港からのマネー流出と香港ドル金利上昇への警戒感が強まった。9月の香港・日経PMIが47.9に低下したことも、投資家心理を悪化させた。その後も主要指数は軟調な値動きに終始。ハンセン指数の終値は11日ぶりに節目の2万7000ポイントを下回った。

 ハンセン指数の構成銘柄は、幅広く売られた。下落率1位は舜宇光学科技(02382.HK)の5.45%安。ハイテク製品の貿易が米中対立の争点になっていることが、引き続き不安視されたもようだ。吉利汽車(00175.HK)は販売価格の引き下げと在庫問題をめぐる懸念が払しょくされず、下落率4位の4.17%安。国際原油相場の上昇にもかかわらず、エネルギー株が売られ、中国海洋石油(00883.HK)が3.46%安だった。

 こうしたなか、マカオのカジノ株が続伸し、サンズチャイナ(01928.HK)が1.85%高、銀河娯楽(00027.HK)が1.77%高だった。国慶節連休にマカオを訪れる旅行者が大幅に増加しており、これが引き続き材料視された。10月1~3日の旅行者数は全体で前年同期比14%の増加で、うち中国本土からは24.1%増だったという。(中国部・千原)
 
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