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【10月2日の香港市場】
2018.10.02 18:02
国慶節連休明けの香港市場は、主要指数が大幅反落。ハンセン指数は前営業日比2.38%安の2万7126.38ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.38%安の1万754.56ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約8%増加し、概算で909億8100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は国慶節連休にともない停止。再開は10月8日を予定している。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日続伸。北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し交渉で米国とカナダが合意したことを受け、投資家心理が改善した。また、原油高を好感し、エネルギー株が買われたほか、長期金利の高止まりを背景に、金融株も堅調だった。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落した。
中国本土では連休中に発表された9月の製造業PMIが、CFLPと財新のいずれも8月の数値と市場予想を下回った。なかでも輸出受注と輸入受注がそろって大きく低下し、米中貿易摩擦の影響が確認された。米国はNAFTAの見直し交渉でメキシコ、カナダと合意に達したが、中国は交渉再開の先行きが不透明であることから、孤立感が強まっている。
こうしたなか、本日の香港市場は製造業PMIの下振れを受け、低く寄り付いた。その後も一本調子で下げ幅を拡大し、本日の安値付近で取引を終了。中国企業指数の終値は節目の1万1000ポイントを再び下回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が大幅安。銀河娯楽(00027.HK)が下落率2位の4.73%安、サンズチャイナ(01928.HK)が同4位の3.94%安だった。9月のマカオのカジノ収益が前年同月比で2.8%増にとどまり、これが売り材料となった。増加率はここ2年ほどで最低の水準だが、これは台風の接近でマカオのカジノが初の全面休業に追い込まれたことが影響。国慶節連休中のカジノホテルの予約は好調と伝わっている。
吉利汽車(00175.HK)は下落率3位の4.23%安。中国本土の自動車市場で販売価格の値引き率が全体的に拡大しているとアナリストが指摘し、過剰在庫などへの不安が広がった。また、長江和記(00001.HK)は3.32%安。傘下のハスキー・エナジーがMEGエナジーに対する公開買付を発表したが、キャッシュフローへの影響は小さいものの、株価が見直されるほどの材料ではないとアナリストが指摘し、失望売りが出たもようだ。
幅広い銘柄が売られるなか、原油相場の上昇を好感し、中国海洋石油(00883.HK)が0.90%高。万洲国際(00288.HK)はアフリカ豚コレラの流行が収束に向かったことを手がかりに0.90%高だった。(中国部・千原)
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