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【8月21日の中国本土市場】
2018.08.21 17:10
主要指数はそろって上昇。上海市場は続伸し、上海総合指数が前日比1.31％高の2733.82ポイント、B株指数が1.01％高の286.24ポイントだった。深セン市場でも深セン成分指数が1.60％高の8549.06ポイントと続伸。B株指数は8営業日ぶりに反発し、1.13％高の1001.08ポイントだった。両市場合計の売買代金は前日比で約6％増加し、概算で2808億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は18億2600万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は12億1600万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合、深セン成分の両指数は前場で上げ幅を拡大。後場は本日の高値圏で推移し、そのまま引けた。両市場全体で約2800の銘柄が上昇。値下がり数は約570だった。米国の利上げ政策に批判的なトランプ大統領の発言が伝わると、本日も対米ドルで人民元が上昇。最近の急速な人民元安は峠を越したとの観測が買い安心感につながった。米中通商交渉への期待感、先週までの大幅安にともなう株価の値ごろ感、企業業績・個人消費拡大の観測なども支援材料になった。
個人消費が盛り上がる「金九銀十」シーズンを来月に控え、消費関連株への買い戻しが続いた。珠江ヒ酒（002461.SZ）が7.36％高、茅台酒（600519.SS）が4.14％高、宜賓五糧液（000858.SZ）が3.70％高など、大手酒造が上昇。中国国旅（601888.SS）が6.93％高、北京首旅ホテル（600258.SS）が2.95％高など、レジャー関連銘柄が物色された。上期の好業績が伝わり、製紙大手が上昇。山東晨鳴紙業'A'（000488.SZ）は製品価格の値上げも好感され、2.90％高で引けた。太陽紙業（002078.SZ）も4.05％高。5G（第五世代移動通信）通信網整備の加速を中国政府幹部が強調し、海康威視（002415.SZ）が4.39％高、長飛光繊光纜'A'（601869.SS）が0.84％高など、関連銘柄が堅調。人民元安リスクの後退を背景に、春秋航空（601021.SS）が7.50％高、中国国際航空'A'（601111.SS）が4.26％高、中国南方航空'A'（600029.SS）が3.93％高など、航空大手に押し目買いが入った。
一方でソフト大手の一角が振るわず、四維図新（002405.SZ）が2.09％安、用友ネット（600588.SS）が2.06％安、中国ソフト（600536.SS）が1.73％安。本鋼板材'A'（000761.SZ）が0.71％安、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が0.50％安など、鉄鋼大手がさえない。
B株市場はA株に連れ高し、約8割の銘柄が上昇。特に深センB株は白酒大手の安徽古井貢酒（200596.SZ）が上昇率1位の3.77％高と好調で、指数の8営業日ぶりの上昇に貢献した。（中国部・畦田）
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