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【8月8日の中国本土市場】
2018.08.08 17:16
主要指数はいずれも反落。上海市場は上海総合指数が前日比1.27％安の2744.06ポイント、B株指数が0.57％安の284.55ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が2.01％安の8499.21ポイント、B株指数が0.76％安の1016.18ポイント。両市場の売買代金は前日比で約4％減少し、概算で3053億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は9億6300万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は8億元にそれぞれ縮小した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本日の上海総合、深セン成分の両指数は軟調に推移。後場で下げ幅を広げ、本日の安値圏で引けた。両市場の値下がり銘柄数は約2800、値上がり数は約610だった。160億米ドル規模の中国製品に対する制裁関税を今月23日に発動すると米国政府が発表。さらに中国政府が本日発表した7月の貿易統計で引き続き対米黒字拡大の傾向が裏付けられた。これにより米中通商摩擦の激化・長期化を警戒する売りが再び強まり、幅広い銘柄が戻り売りに押された。
今月23日発動の制裁関税に半導体・電子部品が含まれたことで、ハイテク関連株の多くが反落。長飛光繊光纜'A'（601869.SS）が9.62％安、七星華創（002371.SZ）が7.41％安、紫光国微（002049.SZ）が3.44％安、江蘇長電科技（600584.SS）が2.92％安に沈んだ。米国政府が現在検討している制裁関税には家具が含まれる見通しで、金牌厨櫃（603180.SS）が7.72％安、喜臨門家具（603008.SS）が7.56％安、索菲亜家居（002572.SZ）が7.49％安、好莱客家居（603898.SS）が4.90％安など、家具関連株が大幅安。足元の業績悪化が織り込まれ、方正証券（601901.SS）が5.90％安、華泰証券'A'（601688.SS）が3.06％安など、証券大手が軟調。
一方で原油相場の先高感を背景に、中海油田服務'A'（601808.SS）が7.64％高、海洋石油工程（600583.SS）が3.84％高、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.51％高など、川上に位置する原油採掘・生産の関連銘柄が上昇。国内のインフラ建設投資の拡大が引き続き織り込まれ、宝山鋼鉄（600019.SS）が1.16％高、河鋼（000709.SZ）が1.04％高など、鉄鋼大手がしっかり。
なお、B株市場はA株に連れ安し、約7割の銘柄が下落。それでも上海B株では上海振華重工（900947.SS）が上昇率1位の2.58％高、深センB株では重慶長安汽車（200625.SZ）が同1位の1.10％高など、大型株が比較的堅調で、両指数の下げ幅は限られた。（中国部・畦田）
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