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【8月3日の香港市場】

2018.08.03 17:50

 主要指数はいずれも5日続落。ハンセン指数は前日比0.13%安の2万7676.32ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.36%安の1万693.79ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約18%減少し、概算で882億4900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買い越しに転じ、買越額は6億6600万元。深セン経由は売り越しが続き、売越額は3300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中摩擦への警戒感を背景に、ダウ平均は下げ幅が200米ドルを超える場面もあったが、ハイテク株などが買われたことで、小幅続落にとどまった。こうしたなか、米国商務省のロス長官が中国に対する強硬な姿勢を示し、通商摩擦が激化することが懸念された。本日の香港市場はハンセン指数が前日終値を挟み一進一退となり、小幅安で終了。中国企業指数は米中摩擦が重荷となり、概ねマイナス圏で推移した。手控えムードが強く、メインボードの売買代金は3日ぶりに900億HKドルを下回った。こうしたなか、本土マネーの動きは比較的活発で、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約13%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、昨日に続いてカジノ株が軟調。昨日に下落率1位だった銀河娯楽(00027.HK)が続落し、本日は同2位の2.80%安。昨日の下落率3位だったサンズチャイナ(01928.HK)も売られ、本日は同4位の2.48%安だった。7月のマカオのカジノ収益が市場予想を下回ったことが引き続き嫌気された。消費関連株の下げも目立ち、蒙牛乳業(02319.HK)が下落率3位の2.56%安、中国旺旺(00151.HK)が1.57%安だった。

 一方、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が上昇率2位の1.39%高となり、ハンセン指数の下げ幅縮小に貢献。長江和記(00001.HK)は18年6月中間決算をアナリストがポジティブに評価したことを好感し、上昇率3位の1.38%高だった。そのほかでは、ディフェンシブな香港系公益株が堅調だった。(中国部・千原)
 
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