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【8月3日の中国本土市場】

2018.08.03 16:52

 主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって3日続落し、上海総合指数が前日比0.99%安の2740.44ポイント、B株指数が0.57%安の285.26ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が8日続落し、2.03%安の8602.11ポイント。B株指数は3日続落し、0.42%安の1014.47ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約25%減少し、概算で2848億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は4億3700万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は10億8800万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中摩擦激化への警戒感が、引き続き重荷となった。トランプ大統領が対中追加関税を引き上げるよう指示したことに加え、米商務省のロス長官からも強気な発言が飛び出し、投資家心理が悪化。「中国が経済体制を変えない限り、さらに多くの苦痛に直面することになるだろう」と、ロス長官は語ったという。一方の中国は米国の貿易政策による脅しに絶対に屈しないという姿勢を表明している。

 こうした通商問題をめぐる米中双方の強硬な姿勢を背景に、上海総合指数は低く寄り付いた。その後は後場の序盤まで前日終値を挟み一進一退。その後は一本調子で下げ幅を広げ、本日の安値付近で取引を終了した。上海市場の下落銘柄は全体の6割半。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.09%安で、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は全体の7割あまりの銘柄が下落した。中小企業板指数は1.65%安、創業板指数は1.88%安だった。米中摩擦への警戒感を背景に商いは落ち込み、両市場合計の売買代金は3日ぶりに3000億元を下回った。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。うち四大国有銀行株は総じて堅調で、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.33%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.85%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.73%高だった。二大石油株はいずれも反発し、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.92%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.79%高。保険株は軟調な銘柄が多かった。そのほかでは石炭株の上昇が目立ち、鄭州煤電【売付のみ】(600121.SS)がストップ高だったほか、中煤能源'A'(601898.SS)が5.47%高、鄭州煤砿機械'A'(601717.SS)が5.31%高だった。

 上海B株市場は全体の6割近くの銘柄が下落。深センB株市場は上昇銘柄の方が多かったものの、大型株が重荷となり、深センB株指数は下落した。(中国部・千原)
 
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