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【8月2日の香港市場】

2018.08.02 18:13

 主要指数はいずれも大幅に4日続落。ハンセン指数は前日比2.20%安の2万7714.56ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.18%安の1万733.19ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約19%増加し、概算で1072億HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも売り越しが続き、売越額は上海経由が16億5200万元、深セン経由が3億6600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は米中摩擦への警戒感を背景に、ダウ平均が反落。トランプ政権が総額2000億米ドルの対中追加関税について、税率を当初の10%から25%に引き上げることを検討していると伝わり、投資家心理が悪化した。また、米商務省は安全保障を理由に中国の軍需関連企業44社を輸出管理規制の対象に指定。米中摩擦の一層の激化が懸念された。

 ハンセン指数は低く寄り付き、前場の序盤で2万8000ポイントを割り込み、下げ幅を拡大。後場は安値圏で小動き。終値は昨年9月29日以来、約10カ月ぶりに終値が2万8000ポイントを下回った。メインボードの売買代金は7日ぶりに1000億HKドルを超えた。本土マネーの売りが膨らみ、「港股通」の売買代金がメインボードに占める比率は約13%だった。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。カジノ株の下げがきつく、銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の5.30%安、サンズチャイナ(01928.HK)が同3位の3.76%安。7月のマカオのカジノ収益は前年同月比10.3%増となり、24カ月連続のプラス成長だったが、市場予想を下回ったことが嫌気された。銀河娯楽はフィリピンでのカジノ建設計画が中止となったこともあり、売りが膨らんだ。

 スマートフォン部品メーカーも大幅安となり、瑞声科技(02018.HK)が3.47%安、舜宇光学科技(02382.HK)が3.07%安。米国の輸出管理規制の対象に通信機器メーカーが含まれており、これが投資家心理を悪化させた。こうしたなか、九龍倉置業地産(01997.HK)が逆行高となり、0.44%高だった。(中国部・千原)
 
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