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【8月2日の中国本土市場】
2018.08.02 17:09
主要指数は大幅安。上海市場はいずれも続落し、上海総合指数が前日比2.00％安の2768.02ポイント、B株指数が1.66％安の286.92ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が7日続落し、2.49％安の8780.55ポイント。B株指数は続落し、2.06％安の1018.80ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約16％増加し、概算で3793億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は8億7500万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は売り越しに転じ、売越額は2億1700万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は低く寄り付き、序盤で節目の2800ポイントを割り込み、その後も下げ幅を拡大。後場の序盤で本日の安値を付けた後は下げ幅を縮めたが、終値は10日ぶりの2800ポイント割れとなった。上海市場と深セン市場のいずれも下落銘柄は8割あまりに上った。上海市場の大型株で構成される上証50指数は2.00％安。深セン市場は中小企業板指数が2.27％安、創業板指数が2.06％安だった。
昨日に続いて米中摩擦激化への警戒感が相場を悪化させた。トランプ政権が総額2000億米ドルの対中追加関税について、税率を当初の10％から25％に引き上げることを検討していると伝わり、ニューヨーク市場でもこれが売り材料となった。こうしたなか、通信機器メーカーを含む中国の軍需関連企業44社を米商務省が輸出管理規制の対象に指定。さらに多くの企業が中興通訊'A'（000063.SZ）のような状況に陥ることが懸念された。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み売られた。なかでも四大国有銀行株の下げが大きく、中国農業銀行'A'（601288.SS）が2.77％安、中国建設銀行'A'（601939.SS）が2.03％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.98％安、中国銀行'A'（601988.SS）が1.96％安。二大石油株もそろって続落し、中国石油化工'A'（600028.SS）が1.95％安、中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.39％安。保険株は全面安となり、新華人寿保険'A'（601336.SS）が3.97％安、太平洋保険'A'（601601.SS）が3.88％安、平安保険'A'（601318.SS）が2.41％安、中国人寿保険'A'（601628.SS）が2.19％安だった。
こうしたなか、積極的な財政政策の推進で中西部のインフラ建設が加速するとの見方から、こうした地域の関連銘柄が逆行高。西蔵天路（600326.SS）と青松建材化工【売付のみ】（600425.SS）がストップ高だったほか、冠農フルーツ【売付のみ】（600251.SS）が6.55％高、祁連山セメント（600720.SS）が6.25％高、四川西部資源【売付のみ】（600139.SS）が5.97％高、新疆天業（600075.SS）が5.81％高、寧夏建材【売付のみ】（600449.SS）が4.77％高。建設関連の銘柄も買われ、中国鉄建'A'（601186.SS）が4.40％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が2.76％高だった。なお、上海B株市場は全体の9割の銘柄が下落。深センB株市場は全面安だった。（中国部・千原）
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