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【8月1日の中国本土市場】

2018.08.01 17:06

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が大幅反落し、前日比1.80%安の2824.53ポイント。B株指数も反落し、0.38%安の291.78ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が6日続落し、1.88%安の9005.37ポイント。B株指数は反落し、1.52%安の1040.32ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約20%増加し、概算で3285億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は5億4400万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は5億4300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中が貿易戦争の回避に向け、交渉再開を模索していると伝わり、これを好感して上海総合指数は小高く寄り付いた。しかし、前場の中盤で下げに転じると、後場は一本調子で下げ幅を広げ、本日の安値近辺で取引を終了した。本日発表された7月の財新中国製造業PMIはここ8カ月で最低の50.8となり、市場予想や前月実績を下回ったことが逆風となった。また、総額2000億米ドルに上る米国の対中追加関税について、税率が当初の10%から25%に引き上げることが検討されていると伝わり、これも大きな売り材料となった。

 上海市場は大型株を中心に、全体の8割の銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は2.15%安となり、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場は下落銘柄が8割あまりに上った。中小企業板指数は1.63%安、創業板指数は1.24%安だった。

 上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が大幅安。四大国有銀行株では中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.85%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.76%安、中国銀行'A'(601988.SS)が1.65%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.09%安だった。二大石油株はそろって反落。中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.94%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.62%安。保険株も売られ、新華人寿保険'A'(601336.SS)が5.02%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が3.09%安、平安保険'A'(601318.SS)が3.08%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.94%安だった。

 そのほかでは、保利房地産(600048.SS)が6.59%安など、不動産株の下げが目立った。不動産価格の上昇を断固抑制する方針が中国共産党の中央政治局会議で示され、これが売り材料となった。なお、上海B株市場は全体の7割近くの銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の8割あまりに達した。(中国部・千原)
 
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