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【7月11日の香港市場】
2018.07.11 18:02
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は続落し、前日比1.29%安の2万8311.69ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は4日ぶりに反落し、1.54%安の1万658.26ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約3%減少し、概算で959億3400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しで、買越額は上海経由が1900万元、深セン経由が6億4500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場は米企業の四半期業績への期待感を背景に、ダウ平均が4日続伸。しかし、米国が総額2000億米ドル、6031品目の対中追加関税を発表し、香港市場は大幅安で寄り付いた。その後は下げ幅をやや縮めたものの、軟調な値動きに終始した。商いが落ち込むなか、本土マネーの動きはさらに低調となり、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約8%にとどまった。
中国商務部のスポークスマンは、米国の姿勢に反発し、まったく受け容れられないとコメント。米国を非難し、報復措置も辞さない姿勢を示した。今回の対中追加関税の発表を受け、外国為替市場では人民元安が進んだ。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。蒙牛乳業(02319.HK)が下落率1位の3.89%安。4-6月期の販売が伸び悩んでいるとアナリストが指摘し、これが嫌気された。本土系不動産株が大きく下げ、碧桂園控股(02007.HK)が下落率3位の3.31%安、中国海外発展(00688.HK)が同4位の2.73%安、華潤置地(01109.HK)が1.70%安。人民元安が進んだことで、対外債務負担の増大が懸念されたもようだ。
テンセント(00700.HK)は続落し、1.91%安。モバイルゲーム事業の成長が緩み、4-6月期の業績が市場予想を下回るとアナリストが指摘。買い推奨は継続されたが、目標株価を引き下げられたことが嫌気された。一方、昨日の上昇率4位だった銀河娯楽(00027.HK)は0.32%高と続伸し、ハンセン指数構成銘柄では唯一の値上がりとなった。(中国部・千原)
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