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【6月11日の中国本土市場】
2018.06.11 17:06
主要指数はいずれも小幅に続落。上海市場はそろって3営業日続落し、上海総合指数が前営業日比0.46%安の3052.78ポイント、B株指数が0.53%安の306.96ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4営業日続落し、0.29%安の1万175.34ポイント。B株指数は続落し、0.22%安の1120.26ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約9%減少し、概算で3209億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は29億6900万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は14億5100万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
週明けの上海総合指数は続落してスタートすると、後場で下げ幅を広げて一時的に約1年ぶりの安値を更新。取引終了間際にやや戻し、小幅安で取引を終えた。深セン成分指数は上げに転じる場面もあるなど比較的底堅かったが、後場で振るわずに続落。両市場全体で2200以上の銘柄が下落し、値上がりは1000銘柄あまりだった。主要7カ国(G7)首脳会議で米国の保護主義的な通商政策が印象付けられ、米中摩擦への警戒感が継続。注目の米朝首脳会談を明日に控えて様子見ムードも色濃く、商い縮小が全体の地合いを重くした。また、本日、自動車用リチウム電池の世界最大手である寧徳時代(300750.SZ)が深セン・創業板に上場し、株価が急騰。一方で投資マネーが同銘柄にシフトしたほか、中国預託証券(CDR)上場をめぐる需給懸念が燻り続けたことも重しになった。
利益確定から酒造セクターが調整し、青島ビール'A'(600600.SS)が2.64%安、張裕葡萄酒'A'(000869.SZ)が2.24%安、安徽古井貢酒'A'(000596.SZ)が1.91%安。レジャー株が振るわず、中青旅(600138.SS)が4.14%安、中国国旅(601888.SS)が3.82%安だった。また、中国の原油輸入量の減少を受け、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.46%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.76%安など、石油株がさえない。
一方で鋼材価格の上昇を織り込み、方大スチール(600507.SS)が2.76%高、宝山鋼鉄(600019.SS)が1.26%高など、鉄鋼株の逆行高が目立った。
なお、B株市場は上海が値下がり、深センは値上がり銘柄の方が多く、明暗が分かれた。それでも深センB株では大型自動車株の重慶長安汽車(200625.SZ)が下落率1位の3.40%安に沈み、指数も小幅ながら続落した。(中国部・畦田)
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