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【3月27日の中国本土市場】
2018.03.27 17:00
主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が5日ぶりに反発し、前日比1.05％高の3166.64ポイント。B株指数は続伸し、0.99％高の324.67ポイント。深セン市場はそろって続伸し、深セン成分指数が2.00％高の1万775.71ポイント、B株指数が0.75％高の1144.14ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約15％増加し、概算で5404億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は17億200万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は5億3100万元の売り越しに転じた（注文ベース：買注文と売約定の差）。
貿易戦争の回避に向け、中国が海外金融機関に対する出資規制の緩和や米国からの半導体購入を検討しているとメディアが報じ、ニューヨーク市場はダウ平均が4日ぶりに大幅反発。こうした動きを好感し、上海総合指数は高く寄り付いた。前場は高値付近での小動きに終始。後場は序盤から中盤にかけて上げ幅を縮めたが、終盤にかけて戻した。
上海市場と深セン市場のいずれも全体の9割近くの銘柄が上昇した。ただ、昨日と同じく大型株が精彩を欠いた。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.31％高にとどまり、上海総合指数に比べ上昇率が小さかった。一方、深セン市場の中小型株は堅調。中小板指数は2.17％高、創業板指数は3.59％高だった。
上海A株市場の主力セクターでは、総じて堅調だったものの、四大国有銀行株の主力が軟調。中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.66％安、中国銀行'A'（601988.SS）が0.50％安、中国建設銀行'A'（601939.SS）が0.40％安だった。海外金融機関に対する出資規制が緩和されれば、外国銀行との競争にさらされるとの見方が影響したもようだ。保険株はまちまちで、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.87％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.46％高だったものの、太平洋保険'A'（601601.SS）が2.03％安、平安保険'A'（601318.SS）が0.17％安だった。
上海B株市場は幅広い銘柄が上昇し、下落したのは1銘柄だけだった。深センB株市場は全体の9割近くの銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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