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【3月26日の香港市場】
2018.03.26 17:56
主要指数は反発した。ハンセン指数は4営業日ぶりに上昇し、前営業日比0.79%高の3万548.77ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は7日ぶりの反発で、0.57%高の1万2197.70ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で5割も減少し、概算で1410億9700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が20億9800万元の売り越しだったが、深セン経由は6億3000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
先週末の米国株市場は米中貿易摩擦の激化への警戒感が一段と強まり、ダウ平均は大幅に続落した。外部環境がさらに悪化したことを受け、週明けの香港市場は主要指数が前場で軟調に推移。ハンセン指数は3万ポイント、中国企業指数は1万2000ポイントの支持線を割り込んだ。だが、先週の大幅調整の反動に加え、貿易摩擦回避に向けた合意に達することを望むという米財務長官の発言などで先行き不透明感が幾分和らぐと、後場で買い戻す動きが活発化。両指数は小幅ながらも上げに転じ、それぞれ節目の水準を再び回復して取引を終えた。原油相場の上昇や一部企業の決算・配当内容も材料視された。
原油相場の上昇や期末配当での大幅増配を手がかりに、中国石油化工(00386.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる5.15%高。中国海洋石油(00883.HK)が2.08%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.48%高と、三大石油株が全体の地合い改善に寄与した。好業績の大型ハイテク株に押し目買いが目立った。スマホ部品大手の舜宇光学科技(02382.HK)はアナリストの強気レポートを手がかりに、同2位の4.15%高。先週急落したテンセント(00700.HK)は今後の成長期待から買い戻され、1.57%高で引けた。
主だった景気敏感銘柄も切り返し、建材大手の中国建材(03323.HK)は期末決算の大幅増益を材料に6.97%高。石炭大手のヤン州煤業(01171.HK)も好業績や増配が好感され、5.97%高と反発した。金相場の上昇を追い風に金鉱大手が物色され、紫金砿業(02899.HK)は好決算も手がかりに1.98%高で取引を終えた。個別ではマカオカジノ大手の銀河娯楽(00027.HK)が2.86%高。競合のウィンマカオ(01128.HK)を傘下に置くウィン・リゾーツ(米国上場)の株式を取得すると伝わり、今後の提携への思惑から買われた。
一方で中国政府が米国産豚肉への報復関税適用の方針を明らかにしたことで、米中両国で事業展開する万洲国際(00288.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる4.20%安に沈んだ。不動産大手の中国海外発展(00688.HK)はポジティブサプライズに欠ける決算内容を受け、1.98%安。また、増資の計画を発表した風力発電設備大手の新疆金風科技(02208.HK)は希薄化懸念から売りに押され、4.51%安に沈んだ。(中国部・畦田)
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