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【3月26日の中国本土市場】

2018.03.26 16:53

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が4日続落し、前営業日比0.60%安の3133.72ポイント。B株指数は反発し、0.34%高の321.46ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日ぶりに反発し、1.19%高の1万564.37ポイント。B株指数は10日ぶりに反発し、0.21%高の1135.53ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約26%減少し、概算で4709億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しに転じ、買越額はそれぞれ21億4700万元、18億9400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中貿易摩擦の激化が警戒されるなか、週明けの上海総合指数は低く寄り付き、朝方の時間帯で3100ポイントを割り込んだ。ただ、節目の水準を下回ったのは短時間であり、その後は3100ポイントを下値支持線に推移。後場の中盤以降は急速に下げ幅を縮め、本日の高値付近で引けた。

 上海総合指数の下落は大型株が重荷となったため。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.88%安となり、下落率は上海総合指数よりも大きかった。ただ、中小型の銘柄は総じて堅調で、上海市場は全体の6割半の銘柄が上昇した。深セン市場は全体の7割あまりの銘柄が上昇。なかでも中小型株が堅調で、中小企業板指数が1.33%高、創業板指数が3.16%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み下落。なかでも四大国有銀行株の下げが大きく、中国工商銀行'A'(601398.SS)が4.44%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.60%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が3.29%安、中国銀行'A'(601988.SS)が3.15%安だった。貿易戦争の回避に向け、金融サービスを含む中国市場の対外開放拡大などが密かに協議されていると、外電が報道。銀行業で外資との競争が激しくなることが懸念され、金融株の売りにつながったもようだ。保険株も売られ、太平洋保険'A'(601601.SS)が6.03%安、平安保険'A'(601318.SS)が2.87%安、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.69%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.47%安。二大石油株もそろって売られた。

 上海B株市場は全体の6割の銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は全体の5割だった。(中国部・千原)
 
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