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【3月23日の中国本土市場】

2018.03.23 17:05

 主要指数はいずれも大幅安。上海市場は上海総合指数が大幅に3日続落し、前日比3.39%安の3152.76ポイント。B株指数は反落し、2.67%安の320.36ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が大幅に3日続落し、4.01%安の1万439.98ポイント。B株指数は9日続落し、2.77%安の1133.13ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約50%増加し、概算で6353億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも売り越しに転じ、売越額はそれぞれ13億3300万元、2億7900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国のトランプ大統領が中国製品に高関税を課す制裁措置を正式に表明し、米中貿易摩擦が激化することへの警戒感が広がった。これを受け、ニューヨーク市場ではダウ平均が大幅続落した。今朝になって、中国政府は米国からの輸入食品などに関税を上乗せする対抗措置を準備中と発表。米中貿易戦争への懸念が深まった。

 こうした情勢を背景に、上海総合指数は大幅安で寄り付き、その後も軟調な値動きに終始。終値は今年2月14日以来の3200ポイント割れとなった。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は2.62%安で、下落率は上海総合指数よりも小さかった。深セン市場は中小型株の下げがきつく、中小企業板指数が4.38%安、創業板指数が5.01%安だった。商いは急増し、両市場合計の売買代金は9日ぶりに6000億元を上回った。上海市場の下落銘柄は全体の9割近くに上った。深セン市場は全体の8割半の銘柄が下落した。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が軒並み下落。なかでも四大国有銀行株の下げが大きく、中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.48%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が2.70%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.62%安、中国銀行'A'(601988.SS)が1.19%安。二大石油株や保険株も軟調だった。このほか、素材株などを中心に幅広い銘柄がストップ安となった。こうしたなか、リスク回避から金関連の銘柄が大幅高。西部黄金(601069.SS)がストップ高だったほか、赤峰黄金(600988.SS)が8.99%高、山東ゴールド(600547.SS)が5.88%高、中金ゴールド(600489.SS)が5.41%高だった。

 B株市場は上海と深センのいずれも全体の9割半の銘柄が下落した。(中国部・千原)
 
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