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【3月14日の中国本土市場】
2018.03.14 17:55
主要指数は小幅に続落した。上海総合指数は前日比0.56％安の3291.38ポイント、B株指数は0.21％安の334.38ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.90％安の1万1139.62ポイント、B株指数が0.48％安の1182.73ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約1割減少し、概算で4458億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は4億1700万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は3億2000万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本土市場は引き続き調整圧力が強く、2500以上の銘柄が値下がりした。主要指数は大引けまでマイナス圏で低迷し、上海総合指数は4営業日ぶりに節目の3300ポイントを割り込んだ。米国務長官の突然の解任発表を受けて前日の米国株や本日の日本・香港株などで株安が続くなど、弱い外部環境が投資マインドの悪化につながった。また、トランプ政権が中国からの輸入品に対して最大600億米ドル規模の制裁関税の導入を検討していると伝わり、米中通商摩擦への懸念も悪材料になった。一方で国家統計局が発表した1－2月の消費・生産・投資の各統計は概ね堅調な内容となり、全体の地合いを下支えした。
長城科技（000066.SZ）が3.54％安、紫光（000938.SZ）が2.91％安、歌爾（002241.SZ）が2.67％安、格力電器（000651.SZ）が1.54％安など、米中通商摩擦への懸念からIT機器・家電関連の銘柄が総じてさえない。用友ネット【売付のみ】（600588.SS）が9.97％安、中国ソフト（600536.SS）が5.85％安、浪潮ソフト（600756.SS）が4.49％安など、国産ソフト大手も安い。国内の公共投資の減速が懸念され、中国交通建設'A'（601800.SS）が3.31％安、中国中鉄'A'（601390.SS）が1.18％安、中国建築（601668.SS）が0.55％安など、建設大手が下落。また、生保最大手の中国人寿保険'A'（601628.SS）は1－2月の保険料収入の減少が悪材料視され、0.66％安に沈んだ。
一方で宅配大手の順豊控股（002352.SZ）は増収増益の期末決算と増配を手がかりに、1.18％高。繊維メーカーの新鳳鳴（603225.SS）は株式分割（無償交付）の予定スケジュールが明らかとなり、0.87％高としっかり。セメント価格の上昇傾向が好感され、華新セメント'A'【売付のみ】（600801.SS）が7.62％高、安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が4.49％高など、セメント大手が上昇。
なお、B株市場はA株に連れ安し、幅広い銘柄が下落。だが、上海B株では華新セメント（900933.SS）が1.63％高とA株に連れ高し、指数の下げ幅を縮めた。（中国部・畦田）
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