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【2月5日の香港市場】
2018.02.05 18:06
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は3日続落し、前営業日比1.09%安の3万2245.22ポイント。H株指数は0.43%安の1万3479.83ポイント、レッドチップ指数は0.71%安の4784.12ポイントと、そろって反落した。メインボードの売買代金は先週末に比べ約15%増加し、概算で1699億3600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が75億4900万元、深セン経由が26億8500万元に上った(注文ベース:買注文と売約定の差)。
先週末のニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに大幅反落。米雇用統計が上振れしたことで、利上げが加速するとの見方から、長期金利が大きく上昇。これを嫌気し、幅広い銘柄が売られ、ダウ平均の下げ幅は約9年2カ月ぶりの大きさとなった。外部環境が大きく悪化したことを受け、本日の香港市場は売りが先行。ハンセン指数は節目の3万2000ポイントを割り込んで寄り付いた。こうしたなか、大幅安で寄り付いた上海総合指数が、朝方の時間帯で下げ幅を急速に縮小。香港市場でも本土系の大型株などを買い戻す動きが出た。ハンセン指数は下げ幅を縮めた後、3万2000ポイントを挟んで一進一退。後場は3万2000ポイントをやや上回る水準で推移した。H株指数は本土系銀行株が買い戻された影響で、後場の終盤で上げに転じる場面もあったが、取引終了間際に再びマイナス圏に沈んだ。
相場の急変動を受け、本土マネーの動きが活発化。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は、約17%に上昇した。上海からの香港株売買は、大幅な買い越しとなった。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系石油株が軟調。米国や日本の株安を受け、原油相場が下落したことを嫌気した。中国石油化工(00386.HK)が下落率2位の3.01%安だったほか、中国石油天然気(00857.HK)が2.52%安、中国海洋石油(00883.HK)が2.21%安だった。
米ドル金利が上昇したことで、香港からマネーが流出し、香港ドル金利が上昇することへの警戒感が強まり、香港系不動産株も軟調。信和置業(00083.HK)が下落率1位の3.68%安だったほか、新世界発展(00017.HK)が2.58%安、新鴻基地産(00016.HK)が2.25%安だった。また、米ドル金利が上昇したことを嫌気し、米国で事業展開する万洲国際(00288.HK)が下落率3位の2.81%安。碧桂園控股(02007.HK)は米ドル建て債務の負担増が警戒され、下落率4位の2.62%安だった。このほか、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が2.51%安となり、ハンセン指数の重荷となった。
一方、瑞声科技(02018.HK)が4.18%高と続伸し、2日連続で上昇率1位。スマートフォン市場は成熟期を迎えたが、同社は技術力の向上を背景に、持続的な収益力を有しているとアナリストが評価し、投資判断と目標株価を引き上げたことを好感したもようだ。同じくスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(02382.HK)も目標株価の引き上げを受け、0.80%高。また、本土系銀行株が後場で上げに転じ、交通銀行(03328.HK)が1.04%高、中国工商銀行(01398.HK)が0.67%高だった。(中国部・千原)
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