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【1月10日の香港市場】

2018.01.10 18:01

 主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は12日続伸し、前日比0.20%高の3万1073.72ポイント。H株指数は9日続伸し、0.27%高の1万2289.17ポイントだった。レッドチップ指数は小反発し、0.17%高の4612.04ポイント。メインボードの売買代金は昨日に比べ約5%増加し、概算で1406億2600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が34億8700万元、深セン経由が4億2200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反発し、過去最高値を更新。ナスダック総合株価指数は6日続伸し、こちらも過去最高値を更新した。外部環境は良好だったが、香港市場は高値警戒感が強く、主要指数は前日終値付近で寄り付いた。朝方はそろって下げに転じる場面もあったが、その後は上げ幅を広げ、前引け間際に本日の高値を付けた。後場は売りに押され、上げ幅を縮小。いずれの指数も最終的に下落銘柄の方が多かったものの、小幅高で取引を終了した。ハンセン指数は史上初の12日続伸を記録した。商いは引き続き活況で、メインボードの売買代金は7日連続で1000億HKドルを上回った。本土マネーの動きも活発で、「港股通」の売買代金はメインボード全体の約14%に上った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、碧桂園控股(02007.HK)が上昇率1位の6.69%高。総額8億5000万米ドルのシニア債の発行契約を交わしたことが材料視された。調達資金は2023年満期のシニア債の繰上償還などに使う予定。今回発行の利率は繰上償還のシニア債に比べ低く、これが評価されたもようだ。

 原油相場の上昇を好感し、中国海洋石油(00883.HK)が1.66%高。中国本土の石油製品価格が近く引き上げられるとの観測から、中国石油化工(00386.HK)が1.26%高だった。また、香港交易所(00388.HK)が1.04%高。香港市場の売買代金増加を評価したアナリストが目標株価を引き上げたことが材料視された。このほか、米長期債の利回りが上昇したことを好感し、HSBC(00005.HK)が1.42%高など、金融株の上昇も目立った。

 一方、昨日は堅調だったマカオのカジノ株が反落。ハイテク株の下げも目立った。瑞声科技(02018.HK)が下落率1位の2.13%安。聯想集団(00992.HK)は米国の税制改革にともない繰延税金資産の再評価で純利益が減少することが嫌気され、下落率4位の1.50%安だった。(中国部・千原)
 
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