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【1月10日の中国本土市場】
2018.01.10 17:08
主要指数はまちまちだった。上海市場は上海総合指数が小幅に9日続伸し、前日比0.23%高の3421.83ポイント。B株指数は続落し、0.46%安の345.58ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が9営業日ぶりに小幅ながらも反落し、0.08%安の1万1437.08ポイント。一方でB株指数は続伸し、0.24%高の1205.17ポイントだった。両市場合計の売買代金(速報値)は前日比で7%増加し、概算で5164億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は14億800万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は3億2000万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本土市場は約7割の銘柄が値下がりした。中国人民銀行(中央銀行)が人民元基準レートの設定方法を見直したと伝わり、本日の人民元レートは対米ドルで大幅に下落。これにより資金流出の懸念が強まり、幅広い銘柄への利益確定売りにつながった。一方で銀行を中心に各セクターの大型株は総じて底堅く、上海総合指数は小動きを経て9営業日続伸となった。
17年通期の堅調な業績を見込み、銀行株が値上がりした。興業銀行(601166.SS)が5.82%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.91%高、招商銀行'A'(600036.SS)が2.55%高などと物色され、上海総合指数の上昇に貢献。国際原油相場の上昇を追い風に、中海油田服務'A'(601808.SS)と中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.82%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.14%高と、石油セクターが買われた。中国が世界第2位のLNG(液化天然ガス)輸入国になったと伝わり、ガスセクターが上昇。重慶燃気(600917.SS)が5.83%高、陝西天然気(002267.SZ)が4.31%高だった。また、ブロックチェーン関連のテーマ株が物色され、遠光軟件(002063.SZ)がストップ高、恒生電子(600570.SS)が7.13%高、中科金財(002657.SZ)が6.51%高。
他方、原油高と人民元安を背景に航空株が低迷。中国東方航空'A'(600115.SS)が3.76%安、春秋航空(601021.SS)が3.42%安、中国国際航空'A'(601111.SS)が2.97%安だった。自動車セクターが振るわず、長城汽車'A'(601633.SS)は12月の新車販売台数の減少を受けて4.06%安に沈んだ。
なお、B株市場も幅広い銘柄が下落。上海B株ではエンジンメーカーの恒天凱馬(900953.SS)が排出基準違反により罰金処分を受けたことが明らかとなり、下落率1位の7.58%安に沈んだ。一方で深センB株は家電、酒造株の主力銘柄が総じて好調で、指数もプラス圏で引けた。(中国部・畦田)
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