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【1月9日の香港市場】
2018.01.09 18:20
主要指数はまちまち。ハンセン指数は11日続伸し、前日比0.36％高の3万1011.41ポイント。H株指数は8日続伸し、0.16％高の1万2255.68ポイントだった。レッドチップ指数は14日ぶりに小反落し、0.09％安の4603.90ポイント。メインボードの売買代金は昨日に比べわずかに減少し、概算で1334億100万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が24億7300万元、深セン経由が12億6000万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場は利益確定売りに押され、ダウ平均が5日ぶりに小反落。ナスダック総合株価指数は5日続伸し、再び過去最高値を更新した。本日のハンセン指数は昨日まで10日続伸したこともあり、朝方は節目の3万1000ポイントに到達したところで下げに転じた。だが、すぐに切り換えし、3万1000ポイントを抜いて前場を終了。後場は再び節目を割り込む場面もあったが、2007年11月1日以来、約10年2カ月ぶりに終値を3万1000ポイント台に乗せた。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株がそろって堅調。サンズチャイナ（01928.HK）が上昇率1位の4.88％高だったほか、銀河娯楽（00027.HK）が1.66％高。今月最初の7日間のカジノ経営状況を調査したアナリストが、1月のマカオのカジノ収益は前年同月比で27％増という当初予想を維持すると表明し、これが材料視されたもようだ。
香港交易所（00388.HK）は上昇率3位の2.67％高。株式取引印紙税の削減あるいは撤廃を政府に要請すると、香港交易所の経営トップが語ったことが報じされ、これが手がかりとなったもようだ。ただ、政府当局者は株式取引印紙税について話し合うことはないとコメントしている。
平安保険（02318.HK）は上昇率4位の2.49％高。今年の新契約価値も2ケタ成長が見込まれるとアナリストが予想し、これを好感したもようだ。支払いサービス事業で商業不動産デベロッパーと提携を進めていることも追い風となった。華潤置地（01109.HK）は上昇率5位の2.15％高。先月の販売契約額が大幅に伸びたことを評価するアナリストが目標株価を引き上げ、これが買い材料になったもようだ。また、新世界発展（00017.HK）と長江実業（01113.HK）は、香港不動産セクターでアウトパフォームが見込める銘柄として紹介され、それぞれ1.46％高、1.27％高だった。
テンセント（00700.HK）は1.18％高。同社が出資するライブ配信アプリ運営会社が年内にも香港に上場すると報道され、これを好感したもようだ。また、オンラインゲーム事業の成長余地やオンライン金融事業などの収益化を見込んだアナリストが、目標株価を引き上げたことも材料視された。
一方、吉利汽車（00175.HK）は下落率2位の2.70％安。SUVの収益力低下を予想するアナリストが投資判断を引き下げ、これが嫌気された。（中国部・千原）
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