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【12月8日の香港市場】
2017.12.08 17:53
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比1.18％高の2万8639.85ポイントと続伸した。H株指数は1.24％高の1万1289.57ポイント、レッドチップ指数は0.93％高の4220.28ポイントと、4日ぶりに反発。メインボードの売買代金は前日比で約5％減少し、概算で1154億3600万HKドルだった。なお、「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が36億2200万元、深セン経由が8億7700万元に増加した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
トランプ政権が目指す大規模減税法案の年内成立への期待感を背景に、前日の米国株市場ではダウ平均が上昇した。これを受けて週末の香港株市場では昨日に続いて押し目を拾う動きが目立ち、主要指数は堅調に推移した。その後は市場予想を上回る中国の11月の貿易統計、離脱条件をめぐる英国とEU（欧州連盟）間の大筋合意などが好感され、主要指数は上げ幅を拡大。いずれも本日の高値圏で取引を終えた。
足元の調整を経て、大手投資銀行が優良株への押し目買いを推奨。大型ネット株のテンセント（00700.HK）が昨日に続いて買い戻され、4.23％高でハンセン指数の上昇を牽引した。スマホ部品大手の瑞声科技（02018.HK）も4.12％高、舜宇光学科技（02382.HK）が3.84％高と続伸。また、販売好調にもかかわらず足元調整していた自動車大手の吉利汽車（00175.HK）が切り返し、5.11％高と反発。新ブランド「LYNK＆CO」の将来性も好感された。電気自動車（EV）大手のBYD（01211.HK）は本拠に置く深セン市での大型契約を手がかりに、2.29％高と4日ぶりに上昇。
販売拡大を続ける大手を中心に、本土系不動産株が動意付いた。11月の販売額も大幅に増加した碧桂園控股（02007.HK）が4日ぶりに反発し、5.70％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。同じく販売好調の広州富力地産（02777.HK）が3.10％高。また、兄弟会社との資産再編の完了を見据え、保利置業（00119.HK）が13.80％高と急騰した。成長期待が続き、新華人寿保険（01336.HK）が5.23％高、平安保険（02318.HK）が4.88％高、中国人寿保険（02628.HK）が1.85％高と、保険大手も買い戻された。
一方で香港地場系の一角がさえず、香港鉄路（00066.HK）が1.30％安、長江和記（00001.HK）が1.22％安、電能実業（00006.HK）が1.19％安と、ハンセン指数構成銘柄の下落率1～3位。京城機電（00187.HK）が3.79％安、中国鉄建高新装備（01786.HK）が2.09％安など、一部の機械設備株が売られた。（中国部・畦田）
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