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【12月8日の中国本土市場】
2017.12.08 17:06
主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が5日ぶりに反発し、前日比0.54％高の3289.99ポイント。B株指数も反発し、0.83％高の335.35ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、1.23％高の1万935.05ポイント。B株指数は4日ぶりに反発し、1.43％高の1137.56ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約7％増加し、概算で3729億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）と「深股通」（香港経由の深センA株投資）はいずれも買い越しに転じ、買越額はそれぞれ29億2400万元、10億6500万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は前場にかけて前日終値を挟み一進一退。後場はプラス圏で推移し、節目の3300ポイントに近づいた。上海市場の上昇銘柄は全体の8割に上った。幅広い銘柄が買われたものの、大型株の一角が軟調。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.57％高だったが、構成銘柄の6割近くが下落した。深セン市場も全体の8割近くの銘柄が上昇。本日発表された11月の貿易統計は、輸出と輸入のいずれも市場予想を上回り、株式市場の追い風となったもようだ。ただ、商いは引き続き閑散。両市場合計の売買代金は昨日に比べ増加したものの、3日連続で4000億元を下回った。
上海A株市場は時価総額の大きな銀行株が総じて軟調で、四大国有銀行はいずれも下落。中国農業銀行'A'（601288.SS）が1.05％安、中国建設銀行'A'（601939.SS）が0.71％安、中国銀行'A'（601988.SS）が0.50％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.33％安だった。二大石油株はまちまち。中国石油天然気'A'（601857.SS）が0.12％高、中国石油化工'A'（600028.SS）が0.65％安だった。保険株は軒並み買われ、平安保険'A'（601318.SS）が4.15％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が1.94％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が1.80％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が1.08％高だった。
個別の材料があった銘柄では、永輝スーパー（601933.SS）がストップ高。傘下の生鮮食品スーパーマーケットの「超級物種」にテンセント（00700.HK）が出資したと報道され、これが材料視された。出資比率や金額は不明だが、近く正式発表されるもよう。IT大手と小売業の融合を期待する買いが入った。これが刺激となり、その他の小売関連株も堅調。王府井デパート（600859.SS）が6.80％高、上海百聯集団'A'（600827.SS）が4.83％高だった。
上海B株市場は全体の9割の銘柄が上昇。深センB株市場も幅広い銘柄が買われ、下落したのは1銘柄だけだった。（中国部・千原）
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