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【12月7日の香港市場】
2017.12.07 18:11
主要指数はハンセン指数が前日比0.27%高の2万8303.19ポイントと、小幅ながらも3日ぶりに反発した。一方でH株指数は0.10%安の1万1150.73ポイント、レッドチップ指数は0.70%安の4181.19ポイントと、3日続落。メインボードの売買代金は前日比で約26%減少し、概算で1209億7500万HKドルだった。なお、「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が9億9100万元と減少。深セン経由は3億6000万元の買い越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
トランプ政権が正式にエルサレムをイスラエルの首都と認定したことによる中東情勢の不透明感が意識され、前日のアジア各国の株式市場は大幅に下落。もっとも、その後の米国株市場は売りをこなしつつ、最終的に底堅く推移した。これを受けて米国株が牽引する世界的な株高は続くとの安心感が広がると、本日の香港株市場では地合いが改善。主要指数は反発して小高く寄り付いた。その後は上海市場が昨日に続いて軟調な地合いとなったことが影響し、H株指数はもみ合いながらも小幅に続落して取引を終了。レッドチップ指数もマイナス圏で低迷し、約4カ月ぶりに4200ポイントを割り込んだ。それでも、最終的にハンセン指数は米国株のハイテク銘柄の反発などを支えに後場で底堅く推移し、小幅高で取引を終えた。
オンラインゲームやSNS最大手のテンセント(00700.HK)に押し目買いが入り、3.27%高と3日ぶりに反発。ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となり、指数上昇やハイテク銘柄の地合い改善に寄与した。スマホ部品大手の瑞声科技(02018.HK)が同4位の2.95%高、舜宇光学科技(02382.HK)が2.47%高。また、フィンテックに強い保険大手の平安保険(02318.HK)は傘下に置くオンライン金融子会社の上場観測などを手がかりに、2.39%高と反発した。5G(第五世代移動通信)の設備サプライヤーである中興通訊(00763.HK)が1.74%高。また、足元の販売好調を受けてビール最大手の華潤ビール(00291.HK)が反発し、3.40%高。同じく大手の青島ビール(00168.HK)も3.24%高と切り返した。12月のカジノ収入の上振れが見込まれ、マカオのカジノ株が反発。銀河娯楽(00027.HK)が3.02%高、サンズチャイナ(01928.HK)が2.01%高と買い戻された。
一方で自動車大手が引き続き利益確定売りに押された。吉利汽車(00175.HK)が2.58%安と続落し、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。販売減速が警戒され、東風汽車集団(00489.HK)が4.36%安に沈んだ。燃油価格の上昇や地政学リスクの高まりが懸念され、空運・海運・港湾株が続落。中遠海運控股(01919.HK)が2.88%安、招商局港口(00144.HK)が2.03%安、中国国際航空(00753.HK)が1.97%安だった。
個別ではオンラインゲーム会社の網龍(00777.HK)が15.00%安。7-9月期は本業のゲーム部門は好調だったが、教育部門の赤字が悪材料視された。電力大手の大唐国際発電(00991.HK)は親会社からの資産買収計画の採算性などが疑問視され、12.44%安と急落した。(中国部・畦田)
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