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【12月5日の香港市場】
2017.12.05 17:53
主要指数はそろって反落した。ハンセン指数は前日比1.01％安の2万8842.80ポイント、H株指数は0.28％安の1万1484.69ポイント。レッドチップ指数は3営業日ぶりに反落し、0.38％安の4304.86ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約6％減少し、概算で1018億6500万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が19億9500万元、深セン経由が5億1900万元に縮小した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本日の香港株市場は主要指数が反落してスタート。人民元安に加え、前日の米国株市場でハイテク株が再び調整し、英国の欧州連合（EU）離脱に向けた交渉の難航が伝わったことなども悪材料視された。ハンセン指数はそのままマイナス圏での値動きに終始し、節目の2万9000ポイントを約3週間ぶりに割り込んで取引を終了。一方でH株、レッドチップの両指数は米中両国の堅調な景気見通しを支えに寄り付き直後にプラス圏を回復したが、後場に入るとA株市場の低迷が重しになり、最終的に小幅に反落して大引け。
米国株市場でのハイテク株安が大きく嫌気され、香港株でも同セクターが調整した。前日にハンセン指数構成銘柄に採用されたスマホ部品大手の舜宇光学科技（02382.HK）は大口の売りがみられ、下落率1位の5.68％安で取引を終了。同業の瑞声科技（02018.HK）も2.21％安に沈んだ。超大型ネット株のテンセント（00700.HK）は下落率2位の3.19％安と戻り売りに押され、ハンセン指数の下げ幅を拡大。通信設備大手の中興通訊（00763.HK）も4.56％安に沈んだ。
燃油高や人民元安が嫌気され、空運・海運セクターの大手が低迷。中遠海運発展（02866.HK）が2.45％安、中国東方航空（00670.HK）が2.31％安、中遠海運控股（01919.HK）が2.00％安、中国南方航空（01055.HK）が1.11％安だった。住宅ローンや開発業者向け融資への規制強化が強まるなか、本土系の不動産株が総じて低迷。11月の販売額が前年同月比で二桁増を記録した中国恒大（03333.HK）と万科企業（02202.HK）だが、地合いの悪さを受けてそれぞれ1.49％安、1.37％安に沈んだ。
一方で建設大手が逆行高となり、中国交通建設（01800.HK）が1.73％高、中国鉄建（01186.HK）が1.21％高、中国冶金科工（01618.HK）が0.87％高だった。国際原油相場の上昇を支えに、大型石油株の中国海洋石油（00883.HK）が0.55％高。大規模減税実施による米国経済の拡大を織り込み、利豊（00494.HK）が3.43％高、サムソナイト（01910.HK）が2.09％高と堅調だった。（中国部・畦田）
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