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【12月1日の中国本土市場】

2017.12.01 17:12

 主要指数はいずれも反発した。上海市場はわずかに反発し、上海総合指数が前日比0.01%高の3317.61ポイント、B株指数が0.34%高の342.56ポイント。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反発し、0.63%高の1万1013.15ポイント。B株指数は急反発し、1.80%高の1139.29ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約4%減少し、概算で3877億元にとどまった。なお、香港経由のA株投資は再び買い越しに転じ、買越額は「滬股通」(香港経由の上海A株投資)が12億900万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)が21億3300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 週末の本土市場は約7割の銘柄が値上がりした。深セン上場のグロース株を中心に押し目買いが入り、深セン成分指数は前場で1万1000ポイントを回復すると、後場も底堅く推移。前日の米国株の急騰など、良好な外部環境が支援材料になった。中国の長期金利の上昇にも一服感が出始め、足元での資金逼迫のピークは越したとの観測も買い戻す動きを後押しした。一方で金融市場の先行きを不安視する見方も根強く、大型株の一角が続落。上海総合指数の足を引っ張り、終値をかろうじてプラス圏に乗せるだけにとどまった。

 昨日に続いてハイテク関連株を買い戻す動きが目立った。5G(第五世代移動通信)の関連銘柄である凡谷電子(002194.SZ)がストップ高で取引を終了。半導体セクターでも中環半導体(002129.SZ)と太極実業(600667.SS)がストップ高となり、通富微電子(002156.SZ)が6.85%高、紫光国芯(002049.SZ)が4.96%高だった。好業績を織り込み、双鷺薬業(002038.SZ)が5.19%高、復星医薬'A'(600196.SS)が4.33%高など、医薬セクターが堅調。また、北京市を含む各地方政府で汚水処理施設の新設計画が相次いで明らかとなっており、江南水務(601199.SS)が1.78%高、北京キャピタル(600008.SS)が1.31%高など、水道セクターがしっかり。

 一方で金融セクターが低迷。過去に実施した資金供給オペの満期が12月に大量に到来することから、年末にかけての資金繰りへの懸念が重しになった。中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.24%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が2.10%安、中信証券'A'(600030.SS)が1.30%安。北朝鮮情勢の不安定化を受けて中国南方航空'A'(600029.SS)が2.52%安など、航空大手もさえない。

 なお、B株市場もA株に連れ高。特に前日きつい下げが目立った深センB株が大きく切り返し、大型自動車株の重慶長安汽車(200625.SZ)がストップ高で引けた。(中国部・畦田)
 
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