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万亜企業、大規模な再編を計画
2017.11.10 11:29
万亜企業(08173.HK)は9日、同社株の売買再開に向けた大規模な再編プランを発表した。資本・債務再編や資産買収、筆頭株主の交代などを経て経営再建を図り、早期の売買再開を目指す方針。2018年1月8日までに再編が完了せず、新規上場の申請をできなかった場合、同社株は上場廃止となる見通し。再編計画の主な内容は以下の通り。
◆資本再編
約36億6140万6000HKドルに上る株式払込み剰余金を全額取り崩すほか、同社株50株の1株(額面4.0HKドル)への併合と、額面の0.0001HKドルへの切り下げによる減資を通じて約2億7320万8990HKドルを捻出。これらは44億5549万8000HKドルに上る累積損失の削減に充てる。さらに株式併合・減資後の同社株1株につき新株19株を割り当てる株主割当増資(オープン・オファー)を実施する。日本人を含む海外株主は規制があるため増資に応じることはできない。これにより約2億4660万HKドル(諸費用を服務)を調達し、今回実施する債務再編に充てるとしている。
◆債務再編・資産売却
現時点で管財人に申し立てがあった負債残高は5億5960万HKドルに上る。これについて管財人の管理下で既存資産を売却するかたちで返済するほか、株主割当増資の調達資金を返済に充てる。
◆資産買収・筆頭株主の交代
香港で室内改装・装飾事業を展開しているBTRグループの全出資持分を総額4億2350万HKドルで買収する。売り手である陳楽文氏に対価株を割り当てるかたちで支払い、取引後は陳氏が万亜企業の新たな筆頭株主になることから、実質的なBTRグループの裏口上場に該当する。一連の再編後、万亜企業の主力事業はBTRグループが展開する香港で室内改装・装飾となる。BTRグループは2017年3月本決算で6612万7000HKドルの売上高、2310万HKドルの税引き後利益を計上している。
株主割当増資、対価株の1株あたりの発行価格はいずれも0.19HKドルを予定し、2017年3月17日の終値1.35HKドル(資本再編による調整済み)を85.9%下回る水準。予定スケジュールはあらためて開示するという。
なお、同社株は2017年3月20日から売買を停止している。
【出所】香港証取サイト上の公告(2017/11/09)
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