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【11月1日の中国本土市場】
2017.11.01 17:15
主要指数はいずれも小動きに終始した。上海市場は続伸し、上海総合指数が前日比0.07%高の3395.91ポイント、B株指数が0.008%高の350.61ポイント。深セン市場は深セン成分指数がわずかに反落し、0.15%安の1万1350.32ポイントだったが、B株指数は0.31%高の1220.22ポイントと続伸した。両市場の売買代金は前日比で約12%増加し、概算で4818億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は16億2300万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は引き続き買いが多く、買越額は10億5300万元に拡大した(注文ベース:買注文と売約定の差)。
本土市場は概ね方向感に乏しい地合いとなり、値上がり数は1500、値下がり数は1700近くだった。上場企業の1-9月期決算、5年に一度の中国共産党大会などの重要イベントを通過し、材料出尽くし感が意識されると、主要指数は小動きに終始。わずかながらも上海総合指数は続伸、深セン成分指数は反落して取引を終えた。国内の金属相場の上昇や、株式市場への年金マネー流入の期待感などが相場を支えたが、インターバンク市場での資金逼迫感は根強く、上値の重さにつながった。
1-9月期の堅調な業績を手がかりに、空運関連株が物色された。中国国際航空'A'(601111.SS)が4.95%高、中国南方航空'A'(600029.SS)が4.93%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が1.59%高と、大手航空3社が上昇。混合所有制改革(民間資本の導入)の第3弾の企業リストが近く発表と伝わり、大型の国有企業株の一部が物色された。特に中国建築(601668.SS)が4.00高、中国中鉄'A'(601390.SS)が3.68%高、中国鉄建'A'(601186.SS)が3.09%高、中国交通建設'A'(601800.SS)が1.98%高など、国有建設大手が上昇。また、国内需要の拡大を織り込み、匯頂科技(603160.SS)が6.78%高、士蘭微電子(600460.SS)が4.52%高、江蘇長電科技(600584.SS)が3.31%高など、半導体セクターが好調だった。
一方で、上海自由貿易港などをテーマに足元堅調だった上海地場系の一角が利益確定売りに押された。上海ポート(600018.SS)が6.25%安、華貿国際物流(603128.SS)が5.57%安、上海エアポート(600009.SS)が3.06%安。一部の家電大手にも利益確定の動きがみられ、海信電器(600060.SS)が3.10%安、海信科龍電器'A'(000921.SZ)が3.02%安、TCL集団(000100.SZ)が2.99%安だった。
なお、B株市場は値上がり数の方がやや多かった。上海B株では純粋B株が好調で、黄石東貝電器(900956.SS)が3.38%高、上海凌雲実業(900957.SS)が2.32%高、*ST大化集団大連化工(900951.SS)が1.44%高と、上昇率1~3位を占めた。深センB株では深セン赤湾石油基地(200053.SZ)がストップ高で取引を終了。親会社による実質的な全体上場の計画が再び動き出し、期待感が広がった。(中国部・畦田)
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