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【10月26日の香港市場】
2017.10.26 17:42
主要指数は小幅に反落した。ハンセン指数は前日比0.35％安の2万8202.38ポイント、H株指数は0.40％安の1万1446.21ポイント、レッドチップ指数は0.28％安の4411.13ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約8％増加し、概算で842億3900万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が20億5600万元、深セン経由が11億7000万元に、それぞれ増加した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
複数の米主要企業の決算内容が嫌気され、前日の米国株市場ではダウ平均が反落した。さらにニューヨークWTI原油先物も軟調に推移。これにより外部環境の不透明感が増すと、本日の香港株市場では高値警戒感に基づく利益確定売りに押され気味だった。主要指数は安く寄り付くと、その後は概ねマイナス圏での小動きに終始。前場の中盤に上げに転じる場面もみられたが、上値は重く、さえない値動きが続いた。テンセント（00700.HK）傘下でオンライン電子書籍事業を手がける閲文集団（00772.HK）が来月8日に上場することが正式決定し、本日から募集がスタート。これにより当面は巨額の資金凍結が続くとみられ、需給悪化が相場全体の重しになった。
そのテンセントが利益確定売りに押され、1.42％安でハンセン指数の足を引っ張った。同社が系列化に置く金山軟件（03888.HK）も1.90％安とさえない。昨日は堅調だった自動車セクターに高値警戒感が広がり、吉利汽車（00175.HK）が2.14％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。トラック大手の中国重汽（03808.HK）は大きく売られ、5.42％安だった。保険セクターも振るわず、ネット専業最大手の衆安保険（06060.HK）が4.71％安。当局が同社の代理店契約違反を指摘したことが伝わり、利益確定売りに押された。まもなく決算を発表する生保最大手の中国人寿保険（02628.HK）は1.38％安で取引を終了。
また、大手テレビメーカーの創維数碼控股（00751.HK）は17年9月中間の赤字転落見通しが悪材料視され、5.45％安に沈んだ。マカオのカジノ大手もさえず、サンズチャイナ（01928.HK）が1.98％安。親会社が発表した同社の7－9月期決算で、複数の主要カジノ場の収益減少が嫌気された。
他方、消費関連株が引き続き堅調だった。乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）が2.59％高、米菓子大手の中国旺旺（00151.HK）が1.27％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、3位。ビール大手の青島ビール（00168.HK）が2.58％高など、食品株が値上がりした。航空大手が底堅く、中国南方航空（01055.HK）が1.64％高、中国国際航空（00753.HK）が1.67％高、中国東方航空（00670.HK）が0.50％高と、大手3社がしっかり。ガラスメーカーの福耀ガラス（03606.HK）は7－9月期の業績回復を手がかりに、7.06％高と急騰した。（中国部・畦田）
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