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【10月25日の香港市場】
2017.10.25 17:43
主要指数は3日ぶりに反発した。ハンセン指数は前日比0.52%高の2万8302.89ポイント、H株指数は0.76%高の1万1493.30ポイント、レッドチップ指数は1.05%高の4423.64ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約14%減少し、概算で778億300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が12億200万元、深セン経由が6億1300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
主要企業の好決算とトランプ政権の税制改革への期待感などから、前日の米国株市場ではダウ平均が上昇。外部環境の改善を受け、本日の香港株市場では主要指数がいずれも高く寄り付いた。その後も徐々に上げ幅を広げて前引け。後場初めで利益確定売りに押されてやや失速したが、大引けにかけて再び持ち直した。レッドチップ指数は一日を通じて堅調で、5営業日ぶりに4400ポイント台を回復した。国際原油相場の上昇、習近平政権2期目の発足にともなう政策期待などが支援材料になった。
発電大手の華能国際電力(00902.HK)が発表した1-9月期決算は大幅減益に後退したものの、市場予想よりは悪くなかった。これにより押し目買いが活発化し、3.83%高で大引け。ほかの電力セクターへの買いにつながり、華潤電力控股(00836.HK)が2.83%高、華電国際電力(01071.HK)が2.53%高、大唐国際発電(00991.HK)が1.93%高だった。山東省政府がガソリン車の工場新設を厳しく抑制する方針を明確にしたことで、電気自動車(EV)国内シェアトップのBYD(01211.HK)が1.35%高と反発。吉利汽車(00175.HK)が2.39%高など、ほかのEV関連のメーカーも切り返した。また、原油相場の上昇を好感し、中国海洋石油(00883.HK)が2.52%高、中国石油天然気(00857.HK)が0.81%高など、石油株が堅調。
また、大型IT株のテンセント(00700.HK)が1.32%高と買われ、ハンセン指数の上昇に貢献。内需関連銘柄が引き続き物色され、米菓子大手の中国旺旺(00151.HK)が3.46%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)が1.67%高。医薬株の山東新華製薬(00719.HK)は好業績見通しがあらためて織り込まれ、4.60%高。精優薬業(00858.HK)が26.40%高、康臣薬業(01681.HK)が4.50%高など、医薬セクターが動意付いた。
一方で香港系の不動産株が総じて振るわず、長江実業(01113.HK)が0.92%安、恒隆地産(00101.HK)が0.64%安、新世界発展(00017.HK)が0.50%安。肥料メーカーの中化化肥(00297.HK)は多額の譲渡損失が発生する資産売却の計画を明らかにし、10.90%安に沈んだ。本土系不動産大手の中国金茂(00817.HK)は経営幹部が贈収賄の容疑で当局から取り調べを受けたと伝わり、3.06%安だった。(中国部・畦田)
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