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【10月25日の中国本土市場】

2017.10.25 17:01

 主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が4日続伸し、前日比0.25%高の3396.89ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、0.85%高の354.31ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日続伸し、0.86%高の1万1437.20ポイント。B株指数は反発し、0.80%高の1218.54ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約4%減少し、概算で3894億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しに転じ、買越額はそれぞれ2億8700万元、3億2800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は低く寄り付いたものの、前場の中盤で上げに転じた。後場は序盤で下げに転じたが、すぐに切り換えし、本日の高値付近で引けた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割近くの銘柄が上昇した。ただ、商いは薄く、両市場合計の売買代金は再び4000億元を下回った。

 第19期中央委員会の第1回全体会議(第19期一中全会)が開かれ、総書記と中央政治局常務委員が決まった。いずれも60歳以上であり、次世代の指導者候補がいなかったことから、習近平・総書記の3期目を連想させる党人事だった。こうした新指導部のお披露目があったことから、政治的理由から政府筋による株価の買い支えが続いているとの指摘も出ている。

 上海A株市場の主力セクターでは、銀行株がまちまちだったが、時価総額の大きな四大国有銀行株はいずれも下落し、上海総合指数の重荷となった。中国銀行'A'(601988.SS)が1.21%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.12%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.83%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.78%安だった。二大石油株はそろって軟調。保険株はまちまちだった。

 こうしたなか、医薬関連株の上昇が目立ち、海正薬業(600267.SS)が8.29%高、通策医療(600763.SS)が6.12%高、通化東宝薬業(600867.SS)が5.24%高。上海自由貿易港の関連銘柄は続落し、華貿国際物流(603128.SS)が5.63%安、長江投資(600119.SS)が3.07%安、上海ポート(600018.SS)が1.57%安だった。

 上海B株市場は全体の8割の銘柄が上昇。深センB株市場の上昇銘柄は全体の6割。京東方科技(200725.SZ)は17年7-9月期の純利益が大幅増となったことを好感し、上昇率1位の5.74%高だった。(中国部・千原)
 
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