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【10月24日の中国本土市場】

2017.10.24 16:56

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日続伸し、前日比0.22%高の3388.24ポイント。B株指数は続落し、0.19%安の351.31ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続伸し、0.29%高の1万1339.12ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.12%安の1208.80ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ6%増加し、概算で4072億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも昨日に続いて売り越しとなり、売越額はそれぞれ22億700万元、9億4300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 上海総合指数は低く寄り付いたものの、朝方で上げに転じ、その後は小幅高で推移。後場で下げに転じる場面もあったが、総じて小幅高での小動きだった。上海市場は全体の6割あまりの銘柄が下落したものの、大型株に支えられ、上海総合指数は上昇した。深セン市場は全体の6割半の銘柄が下落した。

 中国共産党第19回全国代表大会(十九大)が本日閉会し、第19期中央委員会の委員が選出された。明日は第19期中央委員会の第1回全体会議(第19期一中全会)が開かれ、中央政治局常務委員や総書記が決まる予定。こうした政治情勢を背景に、政府筋が大型株を買い支えしたという見方も出ている。

 上海A株市場では主力の銀行株、二大石油株、保険株が総じて堅調だった。銀行株をめぐっては、中国人民銀行(中央銀行)の周小川・行長(総裁)が退任することが決まり、後任人事が注目されている。メディアは中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の郭樹清・主席、中国証券監督管理委員会(CSRC)の劉士余・主席、湖北省の蒋超良・書記の3人を有力視。うち銀監会の郭主席を最有力候補としてとりあげている。

 一方、このところ堅調だった上海自由貿易港の関連銘柄が大幅調整。上海交運(600676.SS)が7.54%安、長江投資(600119.SS)が6.95%安、上海錦江国際実業投資'A'(600650.SS)が6.53%安、上海外高橋集団'A'(600648.SS)が4.89%安だった。

 上海B株市場は全体の8割あまりの銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割だった。(中国部・千原)
 
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