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【10月23日の中国本土市場】
2017.10.23 17:10
主要指数は上海B株が下落したものの、そのほかは上昇。上海市場は上海総合指数が小幅に続伸し、前営業日比0.06％高の3380.69ポイント。B株指数は反落し、0.24％安の352.01ポイントだった。深セン市場はいずれも続伸し、深セン成分指数が0.59％高の1万1306.30ポイント、B株指数が0.34％高の1210.31ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約6％増加し、概算で3838億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は本日も売り越しとなり、売越額は11億8400万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）も売り越しに転じ、売越額は1億9000万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
上海総合指数は時おり下げに沈む場面もあったが、概ね小幅高で推移。深セン成分指数は後場で上げ幅を広げ、本日の高値で引けた。中国共産党第19回全国代表大会（十九大）の閉会を明日に控え、手控えムードが強かった。上海市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割半だった。両市場合計の売買代金は、先週末に続いて4000億元を下回った。なお、十九大で選ばれた第19期中央委員は25日に中央委員会第1回全体会議（第19期一中全会）を開き、中央委員会総書記や中央政治局常務委員会委員が決まる予定。
上海A株市場の主力セクターは、銀行株や二大石油株が総じて軟調。保険株は軒並み堅調で、17年1－9月期決算が大幅増益となる見通しを発表した中国人寿保険'A'（601628.SS）が2.36％高だった。
こうしたなか、上海自由貿易港や物流の関連銘柄が大幅高。華貿国際物流（603128.SS）や長江投資（600119.SS）がストップ高だったほか、上海交運（600676.SS）が5.93％高、上海錦江国際実業投資'A'（600650.SS）が4.81％高、上海外高橋集団'A'（600648.SS）が4.00％高。自由貿易港の建設に向けた素案を上海市政府が上級機関に提出したと伝わり、これが材料視された。
関係者によると、上海自由貿易港はシンガポールやドバイなどを参考に、海外に向けて開放する一方、国内に対しては管理を厳重にし、エリア内の自由を実現する計画。エリア内は海外と同じ扱いとなり、関税の優遇措置を実施することで、国内消費の向上に対応するほか、輸出競争力の強化を図るという。上海港の優位性がさらに高まるとの見方から、他地域の港湾株は軟調。寧波港（601018.SS）が2.72％安、大連港'A'（601880.SS）が2.64％安、秦皇島港'A'（601326.SS）が2.47％安だった。
上海B株市場は全体の6割の銘柄が下落。深センB株市場は全体の5割あまりの銘柄が上昇した。（中国部・千原）
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