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【10月20日の中国本土市場】
2017.10.20 17:15
主要指数はいずれも反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.25％高の3378.64ポイント。B株指数は5日ぶりに反発し、1.68％高の352.88ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.44％高の1万1238.87ポイント。B株指数は5日ぶりに反発し、0.66％高の1206.21ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で16％減少し、概算で3628億元と再び4000億元を割り込んだ。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は連日の売り越しとなり、売越額は1億2600万元だった。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は9100万元の買い越し（注文ベース：買注文と売約定の差）。
週末の本土市場は買い戻す動きが広がり、2700以上の銘柄が値上がりした。なお、値下がりは約500銘柄。前場の上海総合、深セン成分の両指数はやや低調だったが、後場でプラス圏を回復し、小幅高で大引け。5年に一度の中国共産党全国代表大会の会期中にあたり、本日も複数の政府高官が発言。この中で上海自由貿易区のさらなる開放・発展の計画が進行中と上海市トップが明らかにすると、上海市の地場系銘柄が動意付き、全体の地合い改善に寄与した。
上海地場系の多くの銘柄が急騰。上海港を運営する上海ポート（600018.SS）をはじめ、長江投資（600119.SS）や華貿国際物流（603128.SS）、浦東路橋建設（600284.SS）、上海外高橋集団'A'（600648.SS）など、地場系の物流・不動産・建設株の一角がストップ高となった。上海強生（600662.SS）が4.58％高、上海百聯集団'A'（600827.SS）が3.15％高など、地場系の幅広いセクターが買い戻された。主要港湾都市での貿易振興策の拡大を織り込み、秦皇島港'A'（601326.SS）が8.17％高、天津港（600717.SS）が4.63％高など、上海以外の港湾大手も上昇した。
また、電気自動車（EV）関連のテーマ株に押し目買いが入り、BYD'A'（002594.SZ）が5.21％高、天斉リ業（002466.SZ）が4.31％高、衆泰汽車（000980.SZ）が2.51％高。国内の鋼材価格の反発を受け、南京鋼鉄（600282.SS）が3.97％高、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が2.85％高など、鉄鋼大手が切り返した。
一方で昨日好調だった酒造株の一角が調整。洋河酒廠（002304.SZ）が2.22％安、茅台酒（600519.SS）が1.41％安、張裕葡萄酒'A'（000869.SZ）が0.55％安だった。銀行当局トップがさらなる監督・規制の強化を示唆したことから、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.57％安、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.23％安、浦東発展銀行（600000.SS）が0.91％安など、銀行株がさえない。
なお、B株市場はA株に連れ高し、幅広い銘柄が上昇。上海B株では地場系銘柄が動意付き、指数は大幅高で引けた。（中国部・畦田）
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