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【10月19日の香港市場】
2017.10.19 18:02
主要指数はそろって大幅安。ハンセン指数は前日比1.92%安の2万8159.09ポイント、レッドチップ指数は1.54%安の4334.35ポイントと、いずれも6日ぶりに反落。H株指数は大幅反落し、2.27%安の1万1357.45ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約33%増加し、概算で1165億1500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が18億900万元、深セン経由が6億7300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はIBMが急伸し、ダウ平均が4日続伸。3日連続で過去最高値を更新し、初めて終値を2万3000ドル台に乗せた。ナスダック総合株価指数も反発し、2日ぶりに過去最高値を更新した。良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄りついた。前場にかけてレッドチップ指数は堅調だったが、ハンセン指数とH株指数は下げに沈んだ。後場の中盤に入ると、いずれの指数も急速に下げ始め、本日の安値付近で引けた。
ダウ平均が心理的節目の2万3000ポイントを超え、香港市場でも高値警戒感が強かった。こうしたなか、堅調だったダウ平均先物が香港市場の後場で急速に調整し、これが大幅安の引き金となったもようだ。売買代金は大きく膨らみ、3日ぶりに1000億HKドルを上回った。なお、本日発表された中国の7-9月期の国内総生産(GDP)実質成長率は、市場予想通りの6.8%。9月の経済指標は市場予想に比べ多少ぶれた程度だった。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られ、上昇したのは2銘柄だけだった。下落率1位は吉利汽車(00175.HK)の7.44%安。このほか、時価総額の大きな本土系金融株や香港系不動産株などの下げ幅が大きかった。
そのほかの銘柄では、中興通訊(00763.HK)が11.35%安。17年1-9月期決算の速報を発表し、これが売り材料となった。7-9月期は前年同期比で5割近くの増益だったが、これは特別利益によるもので、その影響を除けば実質赤字だったとアナリストは指摘している。(中国部・千原)
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