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【10月19日の中国本土市場】
2017.10.19 17:30
主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が前日比0.34％安の3370.17ポイントと続落した。B株指数は0.57％安の347.02ポイントと、3日続落。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、0.82％安の1万1189.55ポイント。B株指数は4日続落し、0.45％安の1198.26ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で2％減少し、概算で4335億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は連日の売り越しだったが、売越額は9500万元に縮小。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は1億6800万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
本土市場は2400以上の銘柄が下落。一方で値上がり銘柄は800あまりにとどまった。上海総合指数はマイナス圏での小動きに終始。深セン成分指数は後場で下げ幅をやや広げた。本日発表された中国の7－9月期の実質GDP成長率は6.8％を確保。事前予想と一致したが、材料出尽くしによる売りが広範囲にみられた。また、1－9月の固定資産投資がコンセンサスをやや下回る伸びにとどまったことも悪材料視された。もっとも、実体経済の堅調さが裏付けられたこともあり、ろうばい売りは限られた。5年に一度の中国共産党全国代表大会の会期中であり、政府筋による株価下支えの観測も支援材料になった。
証券株が軒並み値下がりし、中国銀河証券'A'（601881.SS）が4.68％安、招商証券'A'（600999.SS）が2.29％安、中信証券'A'（600030.SS）が1.44％安。国内の商品相場の低迷が影響し、鉄鋼・非鉄・石炭株が軟調だった。 馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が4.10％安、中煤能源'A'（601898.SS）が2.47％安、ヤン州煤業'A'（600188.SS）が2.44％安、江西銅業'A'（600362.SS）が1.58％安。党大会期間中に懸念されていた北朝鮮による対抗措置が現時点でみられないことが、軍需関連株への利益確定につながった。中航飛機（000768.SZ）が3.26％安、航発動力（600893.SS）が1.95％安、中航直昇機（600038.SS）が0.84％安。
一方で医薬セクターが逆行高となり、復星医薬'A'（600196.SS）が5.81％高、珍宝島薬業（603567.SS）が3.30％高、恒瑞医薬（600276.SS）が2.82％高、雲南白薬（000538.SZ）が2.36％高。酒造セクターに買いが広がり、張裕葡萄酒'A'（000869.SZ）が5.97％高、洋河酒廠（002304.SZ）が5.37％高、茅台酒（600519.SS）が3.90％高だった。
なお、B株市場も引き続き幅広い銘柄が値下がりした。その中で上海B株では華新セメント（900933.SS）に押し目買いが殺到し、上昇率1位の3.07％高で指数の下げ幅を縮めた。（中国部・畦田）
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