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【10月18日の中国本土市場】
2017.10.18 17:08
主要指数はまちまちだった。上海市場は上海総合指数が前日比0.28％高の3381.79ポイントと、3日ぶりに上昇。B株指数は0.64％安の349.02ポイントと続落した。深セン市場は深セン成分指数がわずかに続伸し、0.06％高の1万1282.74ポイント。B株指数は3日続落し、0.12％安の1203.78ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で14％増加し、概算で4421億元。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は6億510万元の売り越し、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は2億2300万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
5年に一度の中国共産党全国代表大会が本日開幕し、習近平主席が活動報告を行った。最高指導部のメンバー構成を含む党大会の結果を見極めたいという意識が市場では強く、初日は様子見ムードが濃厚。明日のGDP発表を前にした手控えムードも加わると、全般的に利益確定売りが目立ち、本土市場は約7割の銘柄が値下がりした。一方で党大会期間中の株価安定を重視するという証券当局の姿勢が投資マインドを支え、一部の大型株が堅調。上海総合指数は小幅ながらもプラス圏を維持し、深セン成分指数はもみ合いながらも終値をかろうじてプラス圏に乗せた。
電気自動車（EV）、人工知能（AI）、新素材を含む高PERのテーマ株が引き続き利益確定売りに押された。方大炭素（600516.SS）が6.71％安、寧波杉杉（600884.SS）が4.35％安、衆泰汽車（000980.SZ）が3.95％安、科大訊飛（002230.SZ）が3.69％安、川大智勝軟件（002253.SZ）が3.47％安。原材料価格の高騰による悪影響が懸念され、製紙大手がさえない。山鷹ペーパー（600567.SS）が5.05％安、山東晨鳴紙業'A'（000488.SZ）が3.23％安。また、廈門タングステン（600549.SS）が3.59％安、方大スチール（600507.SS）が3.42％安、西部砿業（601168.SS）が2.98％安など、鉄鋼・非鉄株が引き続き調整した。
一方で国内の好調な家電市況を追い風に、家電大手が上昇。長虹電器（600839.SS）が8.28％高、TCL集団（000100.SZ）が4.98％高、美的集団（000333.SZ）が1.20％高だった。中央銀行の資金供給などを支えに大型銀行株が堅調。中国建設銀行'A'（601939.SS）が2.25％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が2.11％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が1.59％高など買われ、指数の上昇に貢献した。
なお、B株市場も幅広い銘柄が値下がりした。一方で上海B株の下落率1位が華新セメント（900933.SS）の3.31％安にとどまり、大幅安の銘柄は見られなかった。深センB株では安徽古井貢酒（200596.SZ）が上昇率1位の3.25％高となり、指数の下げ幅縮小に貢献した。（中国部・畦田）
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