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【10月12日の香港市場】
2017.10.12 18:04
主要指数は反発した。ハンセン指数は前日比0.24％高の2万8459.03ポイント、H株指数は0.77％高の1万1500.34ポイント、レッドチップ指数は0.24％高の4374.05ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約2割減少し、概算で906億700万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が13億9900万元、深セン経由が11億2500万元の買い越しだった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
米主要企業の決算が引き続き買い材料となり、前日の米国株市場ではダウ平均が連日にわたり最高値を更新。外部環境は引き続き堅調となり、本日の香港株市場では主要指数が底堅く推移した。未明に公表された米連邦公開市場委員会（FOMC）議事録は12月の利上げ観測を強める内容だったことで全般的に上値が重い展開だったが、国際原油相場や人民元相場の上昇、中国経済の堅調な見通し、来週の中国共産党大会を控えた政策期待などが下支えの材料になった。ハンセン、レッドチップの両指数は小幅に反発して大引け。H株指数は約2年2カ月ぶりに1万1500ポイントを上回った。
規制強化による販売へのマイナス影響は限定的との見方が強まり、本土系の保険株が上昇した。平安保険（02318.HK）が2.81％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位、中国人寿保険（02628.HK）が1.26％高で取引を終了。損保最大手の中国人民財産保険（02328.HK）は4.86％高と急騰し、ネット専業保険最大手の衆安保険（06060.HK）も2.54％高と反発した。9月の中国の新車販売台数が前年同月比5.7％増を確保したことで、自動車セクターが堅調。北京汽車（01958.HK）が7.31％高、BYD（01211.HK）が2.22％高、広州汽車（02238.HK）が2.08％高で引けた。風力発電大手の華能新能源（00958.HK）は9月の発電量の大幅増を手がかりに2.25％高。
さらに九龍倉集団（00004.HK）が2.47％高、新世界発展（00017.HK）が2.34％高、新鴻基地産（00016.HK）が1.85％高など、前日軟調だった香港系不動産株に買い戻しが入り、ハンセン指数の上昇に寄与した。また、香港の航空最大手である国泰航空（00293.HK）は米系大手投資銀行による買い推奨を追い風に、構成銘柄で上昇率1位の2.84％高で大引け。
一方、石油株に利益確定の売りがみられ、前日は構成銘柄の上昇率1位だった中国海洋石油（00883.HK）が下落率2位の2.35％安。中国石油天然気（00857.HK）も連れ安し、0.79％安だった。中国の複数の省への寒波到来が伝わり、運行遅延の懸念から中国南方航空（01055.HK）が1.44％安、中国東方航空（00670.HK）が1.26％安、中国国際航空（00753.HK）が0.89％安と、三大航空株がそろって安い。（中国部・畦田）
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