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【10月12日の中国本土市場】
2017.10.12 17:08
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が5日ぶりに小反落し、前日比0.06%安の3386.10ポイント。B株指数は続落し、1.06%安の359.02ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が小幅に続落し、0.04%安の1万1307.32ポイント。B株指数は8日ぶりに小反落し、0.12%安の1210.62ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約15%減少し、概算で4815億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は4億700万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は8億9400万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
上海総合指数は小安く寄り付き、その後は概ねマイナス圏で推移。後場の中盤で本日の安値を付けた後は、急速に下げ幅を縮小。取引終了間際に上げに転じたが、小幅安で引けた。上海市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄は全体の5割半だった。中国共産党第19回全国代表大会(十九大)を来週に控えて様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は4営業日ぶりに5000億元を下回った。十九大を前に中国証券監督管理委員会(CSRC)は株価の安定を支持しており、政府筋が株価を支えたという見方も出ている。
上海A株市場の主力セクターは、保険株が堅調だったものの、銀行株はまちまち。二大石油株はそろって下落した。こうしたなか石炭株の下落が目立ち、平煤(601666.SS)が2.44%安、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が2.41%安、大同煤業(601001.SS)が2.22%安、中煤能源'A'(601898.SS)が1.58%安、神華能源'A'(601088.SS)が1.50%安だった。石炭業界の目下の任務は供給の安定と価格の引き下げにあると、国家発展改革委員会の幹部が発言したと伝わり、これが嫌気された。一方、軍事関連株が買われ、中航高科(600862.SS)がストップ高だったほか、中航直昇機(600038.SS)が5.07%高だった。
上海B株市場は全体の8割半の銘柄が下落。石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が下落率1位の3.03%安となり、上海B株指数の重荷となった。深センB株市場は全体の7割近くの銘柄が下落した。(中国部・千原)
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