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【10月11日の香港市場】

2017.10.11 17:59

 主要指数は小幅に反落した。ハンセン指数は前日比0.35%安の2万8389.57ポイント、H株指数は0.06%安の1万1411.41ポイント、レッドチップ指数は0.29%安の4363.23ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約23%増加し、概算で1122億6300万HKドルだった。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が17億7400万元、深セン経由が12億2400万元の買い越しだった。

 国際通貨基金(IMF)による世界経済成長見通しの引き上げ、米主要企業の決算への期待感などを支えに、前日の米国株市場ではダウ平均が最高値を更新。ニューヨークWTI原油先物も大幅に上昇した。外部環境の改善を追い風に、本日の香港株市場では主要指数が小高くスタート。その後は概ね神経質な値動きが続き、もみ合いながらも僅かに反落して引けた。香港政府の林鄭月娥・行政長官が行った施政方針演説が期待外れに終わり、利益確定売りが目立った。トランプ政権の税制改革をめぐる不透明感、18日前後に北朝鮮がミサイル発射に踏み切る可能性が高いという消息筋情報なども嫌気された。

 施政方針演説に農地転換政策が盛り込まれなかったことから、香港系不動産株の多くが調整した。恒基地産(00012.HK)が4.88%安、新鴻基地産(00016.HK)が1.74%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、4位。前日上昇率1位の新世界発展(00017.HK)は0.99%安に沈んだ。カジノ収入の伸び鈍化が警戒され、マカオのカジノ大手が低迷。サンズチャイナ(01928.HK)が2.56%安、ウィンマカオ(01128.HK)が1.90%安、銀河娯楽(00027.HK)が1.57%安で引けた。

 また、大型H株の一角が利益確定売りに押された。5G(第5世代移動通信)をテーマに買われてきた通信設備大手の中興通訊(00763.HK)だが、本日は8.12%安と調整。製紙大手の山東晨鳴紙業'H'(01812.HK)は好業績見通しを発表するも、材料視されずに反落して7.10%安だった。海運最大手の中遠海運控股(01919.HK)は黒字転換の見通しを明らかにしたが、すでに織り込み済みで4.46%安。

 一方、原油相場の上昇を支えに、石油大手の中国海洋石油(00883.HK)が2.00%高、中国石油天然気(00857.HK)が0.60%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、4位。また、9月の自動車販売台数の上振れやBMWとの合弁会社設立の報道を受け、長城汽車(02333.HK)が14.37%高と急伸した。同業他社の東風汽車集団(00489.HK)も連れ高し、2.60%高。風力発電大手の龍源電力(00916.HK)は9月の発電量の大幅増を材料に3.54%高。同業他社も堅調で、華能新能源(00958.HK)が2.70%高、大唐新能源(01798.HK)が1.04%高だった。(中国部・畦田)
 
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