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【10月10日の香港市場】

2017.10.10 18:06

 主要指数は小幅ながらも反発した。ハンセン指数は前日比0.57%高の2万8490.83ポイント、H株指数は0.29%高の1万1418.76ポイント、レッドチップ指数は0.04%高の4376.25ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約6%減少し、概算で915億2500万HKドルだった。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が15億1800万元、深セン経由が7億7700万元の買い越しだった。

 前日の米国株市場はコロンバスデーの祝日で特段の材料もなく、様子見ムードで推移。この影響を受け、本日の香港株市場でも主要指数は前場で概ね神経質な値動きとなった。それでもハンセン、H株の両指数は後場で上げに転じ、小幅ながらも反発して大引け。レッドチップ指数は前日終値を挟んだ一進一退が続いたものの、僅差でプラス引けした。朝鮮労働党の創立記念日を迎えて市場は北朝鮮リスクに敏感だったが、特段のイベントもなく無事通過したことで地合いが改善。上海総合指数が後場終盤で上げに転じたことも支援材料になった。もっとも、米欧中央銀行の「出口戦略」が意識され、人民元・香港ドルの先安感や資金流出懸念が上値を重くした。

 香港政府の林鄭月娥・行政長官による施政方針演説を控え、市場は農地転換政策の加速を予想。これが追い風になるとの見方から、新世界発展(00017.HK)が5.06%高、恒基地産(00012.HK)が3.36%高と、香港系不動産株がハンセン指数構成銘柄の上昇率1~2位。新鴻基地産(00016.HK)が1.61%高、信和置業(00083.HK)が1.30%高だった。また、金融世界大手のHSBC(00005.HK)は自社株買いの実施を手がかりに1.41%高となり、ハンセン指数の上昇に貢献。業績改善の見通しを支えに本土系銀行株も概ね堅調で、中国郵政儲蓄銀行(01658.HK)が1.29%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.10%高、中国建設銀行(00939.HK)が0.58%高。国内外で5G(第5世代移動通信)への注目度が高まるなか、中国電信(00728.HK)が4.73%高、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が1.64%高、中国移動(00941.HK)が0.82%高と、通信大手3社がそろって値上がりした。

 一方で一部大手による製品価格の値下げが嫌気され、石炭セクターが軟調。内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が2.19%安、ヤン州煤業(01171.HK)が0.99%安に沈んだ。また、食品大手の中国旺旺(00151.HK)に利益確定売りが目立ち、2.86%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位で引けた。先週上場したネット保険専業大手の衆安保険(06060.HK)にも連日で利食い売りがみられ、2.20%安と続落。個別では電力大手の中国電力国際発展(02380.HK)が5.36%安。株主割当増資の計画を明らかにし、希薄化の懸念が売りにつながった。(中国部・畦田)
 
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