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【10月4日の香港市場】

2017.10.04 18:18

 主要指数はそろって3日続伸。ハンセン指数は前日比0.73%高の2万8379.18ポイント、H株指数は0.81%高の1万1397.17ポイント、レッドチップ指数は0.12%高の4367.66ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約17%減少し、概算で861億1600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は国慶節連休にともない9月28日から停止しており、10月9日に再開する予定。また、明日は中秋節の翌日にあたり、香港市場は休場。取引再開は10月6日を予定している。

 ニューヨーク市場はダウ平均が5日続伸し、連日で過去最高値を更新。8月のハリケーン被害にともない、自動車の買い替え需要が高まったことを受け、9月の新車販売が好調だったことなどが追い風となった。ハイテク株なども買われ、ナスダック総合株価指数は6日続伸した。良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄り付いた。ハンセン指数とH株指数は始値をやや上回る水準での小動きに終始。レッドチップ指数はエネルギー株や通信株が重荷となり、前場や後場の中盤で下げに転じる場面もあったが、小幅高で引けた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、神華能源(01088.HK)が上昇率1位の6.08%高。昨日の上昇率1位だった吉利汽車(00175.HK)は続伸し、本日は同2位の4.85%高。短期間内に株価が上昇するとアナリストが予想し、これが材料視された。本土系不動産株もそろって上昇し、中国海外発展(00688.HK)が2.30%高、華潤置地(01109.HK)が2.04%高だった。

 先日発表されたインクルーシブ・ファイナンスに対する預金準備率の引き下げ政策を好感し、本土系銀行株が続伸。中国工商銀行(01398.HK)が1.75%高、交通銀行(03328.HK)が0.67%高、中国建設銀行(00939.HK)が0.29%高だった。

 一方、昨日の下落率1位だった蒙牛乳業(02319.HK)が続落し、本日は同3位の0.69%安。本土系の通信株はそろって下落し、中国移動(00941.HK)が0.50%安、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が0.18%安だった。

 そのほかの銘柄では、新晨中国動力(01148.HK)が22.72%高。親会社のブリリアンスチャイナ(01114.HK)が折半出資するBMWとの合弁会社から、1.2リッター3気筒エンジンの生産に向けた関連資産を買収すると発表し、これが材料視された。買収価格は1億1900万元に上るという。

 中国中車(01766.HK)は3.44%高。中国鉄路総公司が動力車の入札を今年10月に再開すると予想するアナリストが、投資判断と目標株価を引き上げたことを好感した。

 雅居楽集団(03383.HK)は7.54%高。今年に入ってから株価が大幅に上昇したものの、不動産管理子会社のスピンオフ上場など、一段高を支える材料があるとアナリストが評価し、目標株価を引き上げたことが手がかりとなった。

 西蔵水資源(01115.HK)は1.32%安。財務データに虚偽が存在すると指摘するレポートを空売り集団のアイスバーグが発表。同社傘下のビール事業は世界最高の利益率であり、製品の98%はチベット自治区で販売しているとされているが、現地で調べた結果、同社製品はまったく見つからなかったと報告。起債によってキャッシュフローをまかなっているうえ、飲用水事業も本当の広告費を隠していると主張している。ただ、こうした内容のネガティブレポートが発表されたものの、従来のような株価急落は起きなかった。(中国部・千原)
 
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