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【10月3日の香港市場】

2017.10.03 18:19

 国慶節にともなう3連休明けの香港市場は、主要指数がそろって大幅続伸。ハンセン指数は前営業日比2.24%高の2万8173.21ポイント、H株指数は3.62%高の1万1305.38ポイント、レッドチップ指数は1.47%高の4362.22ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約41%増加し、概算で1031億2900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は国慶節連休にともない9月28日から停止しており、10月9日に再開する予定。

 ニューヨーク市場は9月のISM製造業景況感指数が市場予想を上回ったことを背景に、ダウ平均が4日続伸し、過去最高値を更新。外部環境が良好ななか、中国人民銀行(中央銀行)が貧困層や零細企業の金融機会の向上を目指し、インクルーシブ・ファイナンスに対する預金準備率の引き下げ政策を発表。零細企業、自営業、貧困層などへの融資が一定の水準に達した銀行は、来年から預金準備率が引き下げられることになるという。また、9月のCFLP製造業PMIは市場予想を大幅に上回る52.4となり、2012年以来の高水準だった。

 こうした国内外の好材料を受け、連休明けの香港市場は高く寄り付き、じりじりと上げ幅を拡大。本土系の銘柄を中心に買われた。ハンセン指数は7日ぶりに終値で2万8000ポイントを回復。H株指数も3日ぶりに終値を1万1000ポイント台に乗せた。商いも大きく膨らみ、メインボードの売買代金は5日ぶりに1000億HKドルを超えた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、インクルーシブ・ファイナンスに対する預金準備率の引き下げ政策を好感し、本土系銀行株が大幅高。中国工商銀行(01398.HK)が7.93%高、中国建設銀行(00939.HK)が5.86%高、中国銀行(03988.HK)が4.93%高となり、上昇率2~4位に並んだ。平安銀行(000001.SZ)を傘下に置く平安保険(02318.HK)が、上昇率5位の3.91%高。四大国有銀行に次ぐ規模の交通銀行(03328.HK)は、上昇率6位の3.33%高だった。

 上昇率1位は吉利汽車(00175.HK)の12.27%高。中~高級ブランド戦略や新エネルギー自動車の販売目標を評価したアナリストが投資判断を引き上げ、目標株価を大幅に上方修正したことが材料視されたもようだ。米国でハイテク株が買われたことを追い風に、テンセント(00700.HK)が3.15%高、瑞声科技(02018.HK)が2.89%高。本土系不動産株もそろって上昇し、中国海外発展(00688.HK)が2.55%高、華潤置地(01109.HK)が2.09%高だった。

 マカオのカジノ株もそろって上昇し、銀河娯楽(00027.HK)が1.45%高、サンズチャイナ(01928.HK)が0.49%高。9月のマカオのカジノ収益が前年同月比16.1%増となり、市場予想を上回ったことなどが材料視された。国慶節連休の10月1~2日にマカオを訪問した旅行者は前年同期比4.5%増で、うち本土からは4.0%増だったことなども追い風となった。

 幅広い銘柄が上昇するなか、ディフェンシブな消費関連株や香港系公益株の一角が軟調。乳製品大手の蒙牛乳業(02319.HK)が下落率1位の1.60%安だったほか、香港電力大手の中電控股(00002.HK)が0.62%安、鉄道会社の香港鉄路(00066.HK)が0.32%安だった。(中国部・千原)
 
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