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【9月6日の香港市場】
2017.09.06 18:01
主要指数はそろって小幅に反落。ハンセン指数は前日比0.45％安の2万7613.76ポイント、H株指数は0.56％安の1万1128.77ポイント、レッドチップ指数は0.55％安の4281.95ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約16％増加し、概算で896億6700万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）はいずれも買い越しが続き、買越額は上海経由が13億5200万元、深セン経由が6億3300万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
北朝鮮が近々ICBM（大陸間弾道ミサイル）の発射に踏み切るとの観測が高まったほか、不法移民の強制送還の徹底を進めるトランプ政権への懸念も広がると、前日の米国株市場ではダウ平均が230ドル以上も下落した。外部環境の悪化を受け、本日の香港株市場は主要指数が小安くスタート。前場で下げ幅を広げた。もっとも、後場に入ると下げ幅を縮め、いずれも小幅安で大引け。足元の人民元高や堅調な企業業績、マクロ経済統計などが引き続き支援材料になった。
米国株市場で金融セクターが下落した影響で、グローバルに事業展開するHSBC（00005.HK）が1.25％安、AIA（01299.HK）が0.58％安に沈んだ。本土系金融株も指数の下げを主導し、中国人寿保険（02628.HK）が1.42％安、交通銀行（03328.HK）が1.02％安、海通証券（06837.HK）が0.92％安、中国銀行（03988.HK）が0.74％安。国内のパルプ価格の上昇が続き、コスト増への懸念から理文造紙（02314.HK）が2.34％安、山東晨鳴紙業'H'（01812.HK）が1.61％安など、製紙大手がさえない。不動産セクターも全般的に軟調で、香港財閥系大手の九龍倉集団（00004.HK）は投資銀行による目標株価引き下げを受け、3.65％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。
一方で原油相場の上昇を支えに、石油・ガスセクターが比較的しっかり。崑崙能源（00135.HK）が2.84％高で上昇率1位になった。地政学リスクの高まりを背景に金相場の先高感が強まり、金鉱大手の招金砿業（01818.HK）が1.12％高。非鉄セクターの一角が物色され、中信大モウ（01091.HK）が9.61％高、洛陽欒川（03993.HK）が4.75％高だった。
個別ではIT大手のテンセント（00700.HK）が0.74％高としっかり。ドイツの電動飛行機メーカーへの出資計画が好感された。建設大手の中国中鉄（00390.HK）は経営トップが今年の新規受注目標の達成に自信を示し、1.26％高と買い戻された。（中国部・畦田）
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