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【8月17日の香港市場】
2017.08.17 18:25
主要指数は小幅に反落した。ハンセン指数は前日比0.23％安の2万7344.22ポイント、レッドチップ指数は0.23％安の4255.40ポイント。H株指数は4日ぶりに反落し、0.15％安の1万801.42ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約18％増加し、概算で964億900万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が買い越しに転じ、買越額は8500万元だった。深セン経由は引き続き買いが多く、買越額は4億7700万元に増加。
公表された7月の米連邦公開市場委員会（FOMC）議事録は12月の利上げ実施の可能性を後退させる内容だった。また、複数の米国企業の決算も好感され、前日の米国株市場はダウ平均が2万2000ドルを回復。こうした流れを受け、本日の香港株市場では主要指数がプラス圏で寄り付いた。もっとも、その後の主要指数は概ね前日終値を天井に、弱い値動きに終始。米韓合同軍事演習を来週に控え、引き続き朝鮮半島情勢への警戒感がみられた。それでも企業業績を好感した買いが個別に入り、指数の下げ幅は限られた。
香港地場系銘柄の一角が軟調。財閥系の太古A（00019.HK）は好決算を発表したが、好材料出尽くしから1.87％安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位で引けた。恒隆地産（00101.HK）が1.52％安、九龍倉集団（00004.HK）が1.49％安、長江地産（01113.HK）が1.30％安など、不動産セクターが低迷。本土系では前日急騰した乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）が利益確定売りに押され、同1位の1.87％安に沈んだ。銀行セクターも調整し、中国工商銀行（01398.HK）が0.88％安、中国銀行（03988.HK）が0.75％安、中国建設銀行（00939.HK）が0.60％安。
一方でIT大手のテンセント（00700.HK）が1.91％高と続伸し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。中間決算が市場予想を上回る好業績となり、さらに通信大手の中国聯合網絡通信（600050.SS）への資本参加も材料視された。保険大手の平安保険（02318.HK）は1-7月の保険料収入の拡大を受け、中間決算への期待感から同1位の2.41％高で引けた。マカオのカジノ株にも好業績を織り込む買いが入り、銀河娯楽（00027.HK）が1.27％高。また、国有企業の混合所有制改革（民間資本の導入）への期待感が広がったことで重点セクターの石油株が堅調に推移し、中石化石油工程技術服務（01033.HK）が3.73％高、中国海洋石油（00883.HK）が1.27％高。個別では食肉最大手の万洲国際（00288.HK）が2.75％高。ハンセン指数構成銘柄への採用決定が好感された。（中国部・畦田）
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