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【8月16日の香港市場】
2017.08.16 18:33
主要指数はそろって上昇した。ハンセン指数は前日比0.86％高の2万7409.07ポイント、レッドチップ指数は1.00％高の4265.25ポイントと反発。H株指数は3日続伸し、0.74％高の1万817.88ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約13％減少し、概算で817億8000万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が引き続き売りが多く、売越額は5億3600万元に拡大。深セン経由でも買越額が2億1800万元に縮小した。
北朝鮮がグアム島周辺へのミサイル発射を見送るとの消息筋の報道が伝わり、“米朝有事”の地政学リスクが引き続き後退。さらに国際通貨基金（IMF）が中国の成長見通しを上方修正したことも好材料視され、本日の香港株市場は主要指数が小高く寄り付いた。前日の米国株市場がまちまちだった影響から一日を通じて上値の重さが目立ったものの、主要指数は堅調に推移。ハンセン指数は後場の中盤からジリ高となり、明日の2万7500ポイント回復を視野に入れ高値引けした。
月内の預金準備率引き下げの観測が浮上し、本土系銀行株が続伸。中国建設銀行（00939.HK）が2.14％高、中国工商銀行（01398.HK）が1.80％高、中国銀行（03988.HK）が1.28％高など買われ、ハンセン、H株の両指数の上昇に貢献した。本土系の消費関連株も上昇。特に乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）はヨーグルト製品の販売拡大を見込んだアナリストのレーティング引き上げを材料に、8.91％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。ほかにもビール大手の青島ビール（00168.HK）が2.52％高、衛生用品大手の恒安国際（01044.HK）が2.03％高。
また、自動車大手の吉利汽車（00175.HK）は好業績の中間決算を発表し、0.84％高。インフラ建設大手の中国交通建設（01800.HK）は前年同期比で5割増となった1－6月の新規受注が好感され、2.38％高としっかり。まもなく中間決算を発表する大型IT株のテンセント（00700.HK）は好業績期待から1.38％高と反発した。
一方、電力株の華潤電力控股（00836.HK）は中間決算の大幅減益を受け、1.03％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。北朝鮮情勢の影響や旅客需要の鈍化が懸念され、航空大手の中国国際航空（00753.HK）が1.57％安、中国東方航空（00670.HK）が0.47％安、北京首都国際機場（00694.HK）が0.49％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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