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【8月16日の中国本土市場】

2017.08.16 17:03

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が3日ぶりに小反落し、前日比0.14%安の3246.45ポイント。B株指数は小反発し、0.06%高の334.74ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続伸し、0.38%高の1万600.77ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.17%安の1169.27ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ8%増加し、概算で4911億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は2億800万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は7億1500万元の買い越しだった。

 上海総合指数は小安く寄り付き、下げ幅を拡大。前場の中盤で本日の安値を付けた後はやや戻したが、その後もマイナス圏での値動きに終始。上海市場は全体の5割半の銘柄が上昇したものの、下落銘柄に大型株が多く含まれていたことが影響し、上海総合指数は小幅安となった。

 深セン成分指数は寄り付きから軟調だったが、前場の終盤で上げに転じた後は、堅調に推移した。深セン市場は中小型株を中心に、全体の6割半の銘柄が買われた。投資家は大型株から中小型株への乗り換えを図っているもよう。本日の売買代金は上海市場が昨日に比べ約2%減少した一方、深セン市場は約16%増加している。

 上海A株市場の主力セクターでは、銀行株や保険株が総じて軟調。7月末のマネーサプライM2が前年同月末比で9.2%増にとどまり、市場予想を下回った。伸び率が記録的低水準だったことから、金融株の売りにつながったもようだ。原油相場の下落を背景に、二大石油株も売られた。

 こうしたなか、政府が不動産価格の抑制を視野に、住宅賃借者も住宅購入者と同様に公共サービスを受けられる政策を各地で推進していることから、賃貸関連銘柄が堅調。上海市北高新'A'【売付のみ】(600604.SS)がストップ高となった。一方、今年の6月から株価が急騰していた方大炭素(600516.SS)が、本日はストップ安。見せ玉を繰り返して相場操縦していた個人投資家が処分を受け、その保有株に方大炭素があったことが判明し、これが売り材料となった。

 上海B株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。深センB株市場は全体の5割の銘柄が下落した。(中国部・千原)
 
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