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【7月3日の香港市場】
2017.07.03 18:04
主要指数はわずかに反発した。ハンセン指数は前営業日比0.07％高の2万5784.17ポイント、H株指数は0.45％高の1万412.48ポイント、レッドチップ指数は0.28％高の4016.75ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約8％減少し、概算で751億3000万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が19億8400万元、深セン経由が4億5300万元だった。
香港の中国返還20周年の記念式典という重要イベント通過による材料出尽くしの売りに押され、週明けの香港株市場は主要指数がいずれも小安くスタートした。だが、その後は持ち直し、ハンセン、レッドチップの両指数は先週末の終値付近で一進一退。H株指数は小幅高でもみ合った。最終的に先週末の米国株高、原油高、本日の上海株高などが支援材料になり、主要指数はいずれも小幅高で取引を終えた。
原油相場の上昇を追い風に、崑崙能源（00135.HK）が2.26％高、ヤン州煤業（01171.HK）が1.71％高、神華能源（01088.HK）が1.03％高、中国石油化工（00386.HK）が0.32％高など、エネルギー関連株がしっかり。上期の中国不動産市場は大型デベロッパーの販売拡大が目立ったことで、本土系の大型不動産株が堅調。緑城中国（03900.HK）が15.00％高、中国恒大（03333.HK）が9.12％高、雅居楽集団（03383.HK）が8.53％高、万科企業（02202.HK）が5.65％高と、買い進まれた。また、主な自動車株が上昇。上期に株価が大きく値上がりした吉利汽車（00175.HK）は複数のアナリストが下期も良好な見通しを示し、4.03％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。このほか、和諧新能源汽車（03836.HK）が3.75％高、長城汽車（02333.HK）が2.38％高。
個別では不動産会社の合富輝煌（00733.HK）が6.36％高。中国本土子会社のA株上場の検討を始めたことが伝わり、期待感が広がった。良好な景況感指数を追い風に鉄鋼セクターが物色されるなか、中国東方集団（00581.HK）が急騰して22.68％高。中間決算の大幅増益の見通しが刺激材料になった。
一方でマカオのカジノ株がさえず、銀河娯楽（00027.HK）がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる2.21％安。サンズチャイナ（01928.HK）も同4位の1.25％安に沈んだ。公益セクターを中心に香港地場系の一角が振るわず、香港中華煤気（00003.HK）が1.22％安、電能実業（00006.HK）が1.08％安、香港鉄路（00066.HK）が0.68％安だった。（中国部・畦田）
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