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【6月9日の香港市場】
2017.06.09 18:14
主要指数はいずれも反落した。ハンセン指数は前日比0.12%安の2万6030.29ポイントと小幅に下落。H株指数は4日ぶりに調整し、0.54%安の1万592.17ポイントだった。レッドチップ指数は5日ぶりに反落し、1.17%安の4065.82ポイントとやや下げ幅が大きかった。メインボードの売買代金は前日比で約5割も急増し、概算で1169億5500万HKドル。7営業日ぶりに1000億HKドルを超える大商いになった。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が約7億8000万元、深セン経由が12億5500万元にそれぞれ増加した。
前FBI長官の議会証言は当初の予想通り、トランプ大統領による捜査への干渉を裏付ける内容となった。また、英国総選挙の投票終了後に明らかとなった出口調査を通じ、与党保守党の過半数割れが伝わった。米英両国の現政権の先行き不透明感が強まり、週末の香港株市場は利益確定売りに押される展開。ハンセン、H株の両指数は前場こそ前日終値付近でもみ合ったが、後場はマイナス圏で低迷した。レッドチップ指数は主要銘柄が振るわず、前場で下げ幅を拡大。後場は安値圏で推移し、4100ポイントを大きく割り込んで引けた。もっとも、A株市場が底堅く推移し、中国経済の回復を織り込む動きもみられたことから、ハンセン指数の下げ幅は限られ、終値ベースでは2万6000ポイントをかろうじて維持した。
電力セクターの一角が利益確定売りに押され、華潤電力控股(00836.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.59%安。華電国際電力(01071.HK)が1.69%安、華能国際電力(00902.HK)が1.68%安に沈んだ。通信大手である中国移動(00941.HK)が1.29%安、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が1.22%安に沈み、レッドチップ指数の下げも主導した。
さらに、香港の住宅価格の先行指標である「中原城市領先指数(CCL)」が過去最高値を更新したものの、前週からの上げ幅は縮小。住宅市況の過熱と将来のピークアウトが警戒され、長江基建集団(01038.HK)が2.06%安、九龍倉集団(00004.HK)が1.41%安など、香港財閥系の主力銘柄がさえない。英国の政治情勢の不透明感を背景にHSBC(00005.HK)も0.57%安だった。
一方で5月の自動車販売台数が伸びたことから、自動車セクターが上昇。長城汽車(02333.HK)が3.18%高、吉利汽車(00175.HK)が2.24%高、ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が1.76%高と買われた。米国市場に上場するアリババグループが好決算見通しを手がかりに株価が急伸。これが好感されて同セクターのIT銘柄が動意付き、テンセント(00700.HK)が1.46%高だった。(中国部・畦田)
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