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【6月7日の中国本土市場】

2017.06.07 17:24

 主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が続伸し、前日比1.23%高の3140.32ポイント。B株指数は反発し、1.77%高の323.81ポイントだった。深セン市場はいずれも続伸し、深セン成分指数が1.95%高の1万109.87ポイント、B株指数が1.35%高の1101.73ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約53%増加し、概算で4558億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は5億7400万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は18億800万元の買い越しだった。

 上海総合指数は前日終値付近で寄り付き、その直後に3100ポイントを割ったが、すぐに上げに転じた。朝方にかけて上げ幅を拡大し、その後は安定的に推移。後場で一段高となり、本日の高値付近で推移した。上海市場の上昇銘柄は全体の9割あまりに達した。深セン市場も全体の9割近くの銘柄が上昇。深セン成分指数は13日ぶりに終値で1万ポイントを回復した。商いは昨日に比べ大きく膨らみ、両市場合計の売買代金は7日ぶりに4000億元を上回った。

 上海A株市場は時価総額の大きな銀行株が軒並み上昇し、上海総合指数の上昇に寄与した。短期金利が上昇していることから、利上げ観測が浮上していたが、銀行の預金金利などに大きな動きはないという報道が流れ、買い安心感が広がったもようだ。

 幅広い銘柄が買われるなか、北京キャピタル(600008.SS)が8.18%高など、北京の副都心「雄安新区」の関連銘柄の上昇が目立った。昨日開催されたフォーラムで、「雄安新区」のプラン策定が6月末にも完了し、中央政府の審査を受けることになる見通しが明かされ、これが材料視された。それによると、新区建設予定地に位置する華北最大の淡水湖「白洋淀」と都市の共存共栄がプランのベースになる見込み。また、新区のインフラでは地下共同溝の建設が最大の焦点になるという。この情報を受け、コンクリート排水管などを手がける韓建河山【売付のみ】(603616.SS)がストップ高となった。一方、保険株、航空株、電力株の一角などが軟調だった。

 上海B株市場は全面高。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率3位の3.48%高となり、上海B株指数の上昇に寄与した。深センB株市場も幅広く買われ、下落したのは1銘柄だけだった。(中国部・千原)

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