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【6月6日の香港市場】

2017.06.06 18:12

 主要指数はそろって小幅に上昇。ハンセン指数は前日比0.51%高の2万5997.14ポイント、H株指数が0.08%高の1万606.26ポイントと反発した。レッドチップ指数は続伸し、0.33%高の4107.85ポイント。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で746億2400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が再び買い越しに転じ、買越額は約10億4100万元だった。深セン経由は引き続き買いが多く、買越額は4億8500万元。

 前日の米国株市場は過熱感が意識されて主要指数は小幅に調整した。これを受けて本日の香港株市場でも主要指数がいずれも小安くスタート。もっとも、その後はハンセン、レッドチップの両指数が小幅ながらもプラス圏を維持し、ハンセン指数は一時的に2万6000ポイントに乗せる場面もみられた。レッドチップ指数も15年12月上旬以来、終値で4100ポイント台を回復した。上海総合指数が一進一退だった影響で、H株指数も前日終値を挟んだ小動きに終始したが、かろうじてプラス引けした。中国人民銀行(中央銀行)によるMLF(中期流動性ファシリティ)を通じた資金供給を好感。また、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定はすでに織り込まれており、9月FOMCでの利上げ観測の後退が投資マインドを強気にさせた。一方で中東情勢の不透明感に加え、英国総選挙、前FBI長官の議会証言などの重要イベントを控えて様子見ムードが強かった。

 9月の米利上げの観測の後退を受け、香港地場系の不動産株が上昇。不動産市場の活況も追い風になった。新世界発展(00017.HK)は傘下上場企業の非公開化の観測も加わって7.37%高。新鴻基地産(00016.HK)が4.90%高、九龍倉集団(00004.HK)が2.65%高、信和置業(00083.HK)が2.48%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1~4位に並んだ。中国の金融引き締めへの懸念が和らぎ、本土系の不動産株も堅調。中国海外発展(00688.HK)が同5位の2.34%高。これ以外でも緑城中国(03900.HK)が5.96%高。中国恒大(03333.HK)は財務状態の改善を米格付け会社に好評価されたことが材料となり、4.77%高だった。

 中東主要国とカタールとの関係悪化により、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産の実行可能性が疑問視され、将来の原油安の観測から空運・海運株も堅調だった。個別ではモンゴル企業のモンゴリアンマイニング(00975.HK)が4.46%高。債務再編を経て臨時清算手続きが解除される見通しとなり、これが好感された。

 一方、自動車大手の吉利汽車(00175.HK)は高値警戒感から反落し、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる2.08%安。原油安が嫌気され、中国石油天然気(00857.HK)が0.58%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.44%安、中国石油化工(00386.HK)が0.31%安と、三大石油株が指数の足を引っ張った。また、親会社の合併観測から前日急騰した国電科技環保(01296.HK)が利益確定売りに押され、3.44%安に沈んだ。(中国部・畦田)

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